川添裕 最近の活動と予定
国立民族学博物館の「造りもの共同研究会」が、鹿児島県加世田の南さつま市市民センターで開催されました。加世田の竹田神社の祭礼は、口蹄疫の影響で残念ながら中止でしたが、門前の水車からくりはじっくりと楽しむことができました。また少し足をのばして、知覧の水車からくり(豊玉姫神社門前の常設館)も見てきました。知覧は特攻機が飛び立った場所で、特攻平和会館でも有名な土地です。
加世田の竹田神社門前の用水路に屋台を渡し、下に動力となる水車の姿が見える。流れはそれほど速くはない。今年の演目は「つるのおんがえし」で、人形がくるくると回る
短期間ですが、台北とその周辺にいってきました。今回は日本工業大学教授で歴史的建造物の保存・復元で知られる波多野純先生が「先達さん」の旅行で、現地の中國科技大學の研究者(孫 Sun Chi-Jong さん、波多野想さん)のご案内が加わり、とくに旧日本人居住区の復元日本家屋を見学できたのが印象に残ります。こうした都市の復元文化資源や三峡老街、大渓老街の古い街並みほか、金瓜石の廃鉱なども興味深いものでした。
左は庭に柿の木がある復元された日本家屋(台北市内の旧日本人居住区)。中は金瓜石の廃鉱から海を望む。右は旧坑夫住宅(大昔に取材した筑豊の田川や川崎の炭住が思い出されました)
3月31日をもって8年間勤務した伊勢の神宮門前の皇學館大学教授を辞し、4月1日より横浜国立大学教授に着任しました。教育人間科学部および大学院にて比較文化論、日本の思想と文化、表現文化論ほかを講じます。「毎週、伊勢参り」を続けてきましたが、今後は生まれ育った横浜の地を拠点に活動していきます。→大学の川添紹介ページ
国立民族学博物館がおこなう上記の機関研究シンポジウムにおいて、「日本の対外的イメージ」のパートで川添が報告をおこないます。タイトルは「江戸庶民がみる異国/自国の形象」です(21日午後の部 13時より、於 大阪・民博第4セミナー室)。デジタルチラシはこちら。(これをもとに論文を書く予定です)
オランダのライデンおよびアムステルダム所在の、シーボルトらが持ち帰った江戸期日本関連資料の研究調査(初回調査)に行ってきます。三菱財団の研究助成金による調査です。
今回で2回目になりますが、上海の豫園で春節の最後を飾る元宵節(今年の場合は2/28)の様子を、「つくりもの」や「灯会、灯籠祭」を中心に見てきました。今年は元宵節がちょうど日曜日と重なって、それほど広くない場所に以前にもまして物凄い人出で、現地のテレビでは「超百万」の人出と報道していました。また、万博を目前にひかえた上海は、古い家屋や街並みの破壊と高層住宅化が進み、オリンピック前の北京と同様の状況を呈していました。
干支の虎や伝統的な主題に、もうじき開催の上海万博2010をからめた「つくりもの」が目立つ。夜になって灯りがともされると、それが池水に映えて美しく幻想的な雰囲気をかもしだす
羊羹のとらや運営の虎屋文庫で、来年の干支にちなんで『虎屋・寅年・虎づくし』展(第72回虎屋文庫資料展、11月1日〜30日、東京都港区赤坂4-9-22 虎屋ギャラリー、入場無料)がおこなわれます。その展示小冊子に、日本人と虎、虎の見世物に関する文章を執筆しています。
川添が仕事をする皇學館大学コミュニケーション学科が開設10周年を迎え、卒業生、在学生、教員が執筆の記念本『コミュニケーションの風景』(共著)が刊行になります。川添は「カタカナ学科のパワー」という10枚程のエッセイを書いていて、久しぶりに本の装丁デザインもやっています。
明治大学の戦略研究プロジェクト「国際浅草学」の年度イベントで記念講演をします。私のほか紙芝居研究の姜竣さんの講演、上島敏昭さんたち浅草雑芸団と藤山新太郎師の実演もおこなわれます。場所は浅草「ミレニアムホール」(台東区生涯学習センター)。→PDFチラシ
皇學館大学3年ゼミ生との研究旅行で、短時日ですがホノルルへ行きました。学生連れのホノルルは今回で5回目、かなり「ホノルル通」「オアフ島通」になってきました。
「文政期舶来のラクダと〈異国形象〉」の研究テーマで、財団法人三菱財団から研究助成金をいただけることになり、この日に贈呈式があります。10月から2年間かけてオランダ調査、全国調査などに取り組み、研究期間終了後は、さらに一書へとまとめあげていくつもりです。
国立民族学博物館の「造りもの共同研究会」が、熊本県の山都町(旧、矢部町)公民館および熊本県民交流館パレア(熊本市)で開催されました。矢部ではちょうど八朔祭が開催中で、各種の樹木、葉、竹、ススキなどの天然素材を用いてつくる巨大な造りものを見ることができました。
矢部の八朔祭の造りもの(左から「カエサル参上」「通潤橋守護龍」「とめて地球温暖化」)
文化資源学会がおこなった「神田祭附祭復元プロジェクト」において、神田祭の大江山凱陣の曳き物で実際に「大マサカリ持ち」として参加した経験(5月9日)について記しています(8頁)。なお、肩書きに「皇學院大学」とあるのは「皇學館大学」の間違いです。
お茶の水女子大学の神田由築さんとペアでの、共通テーマ「小屋の場、小屋の記憶」の講演発表。川添の個別テーマは「江戸の大衆芸能―三つの親密空間と<閉鎖/開放>性、記憶の継承」で、江戸の文化文政期における芝居小屋・見世物小屋・寄席の三つの「親密空間」それぞれの意味と、小屋の場における記憶の継承の問題を考察しました。神田さんは「京都金蓮寺―芸能の場の記憶」のタイトルで、いわゆる四条道場をめぐり長年蓄積の研究成果の一端を発表されました。木造劇場研究会と早稲田大学 演劇博物館グローバルCOEプログラムとの共催で、演博レクチャー室にて18:30〜21:00開催(こちらの演博サイトにも紹介)。
江戸総鎮守・神田明神の天下祭である神田祭に参加しました。東京大学の木下直之さん(文化資源学会)、日本女子大学の福原敏男さん(都市と祭礼研究会)らがやっている附祭復元プロジェクトのなかで、巨大な鬼の首が印象的な「大江山凱陣」の曳き物に参加、行列の先頭で異国人風衣装を着て大マサカリ持ちをやりました。
右は鬼の首の前で大マサカリを持つ川添。左は木下・福原両氏編の新刊『鬼がゆく―江戸の華 神田祭』(平凡社)。
民博の「造りもの共同研究会」が、長野県安曇野市の穂高神社および松本市で開催されました。穂高神社は20年に一度の大遷宮祭で、今回は本殿のほかに立派な新拝殿も完成、ちょうど奉祝穂高人形まつりが開催中(5.2〜5.17)でした。この人形まつりは、日本でも有数の巨大スケールを誇る人形飾り物で、かぐや姫、那須与一・扇の的、川中島合戦、大江山・酒呑童子の各テーマほか、大河ドラマネタの「豊臣秀吉の招待をうける上杉景勝・直江兼続主従」などが、見事に神苑に飾られていました。
穂高神社・大遷宮祭における人形飾り物より (左―大江山・酒呑童子、中―那須与一・扇の的、右―「豊臣秀吉の招待をうける上杉景勝・直江兼続主従」)
岐阜市歴史博物館の特別展『日本のパロディー―古典にまなぶ、古典であそぶ』に出品・協力しています。会期は4月24日(金)から5月24日(日)まで。(岐阜駅よりバス、岐阜公園歴史博物館前で下車。岐阜市大宮町2-18-1 TEL.058-265-0010)。追―5月21日に時間が出来てやっと観ることができました。思ったよりも規模が大きく、質の高い立派な展示でした。
一昨年、昨年にひきつづいての京劇、雑技等の芸能研究調査で、短期間ですが北京に行きました。昨年にくらべると北京の「建設ラッシュ」は一段落した感じです。ただ、胡同破壊後に建つ高層アパートは人間味がなく、古い街並みがうまく破壊を免れて欲しいなあという気持ちは、さらに強くなりました。今回は長安大戯院で観た京劇長編の『龍鳳呈祥』、天橋雑技劇場の北京雑技団などが良かったですが、伝統様式の湖広会館という場、芝居小屋に、さらにもう一歩親しめたことが大きな成果かもしれません。そうした劇場の雰囲気は、目下、新宿ピカデリーで先行公開中の映画『花の生涯―梅蘭芳』(チェン・カイコー監督)にもつくりこまれています。

湖広会館の客席の雰囲気(2009年3月7日の演唱会。左―2楼上手雅座から舞台方向、右―1楼下手から2楼正面及び上手)
読売広告社系列の財団法人ハイライフ研究所が発行の『ハイライフ研究』11号に掲載(18頁〜23頁)。伝統芸能と現代人との間の大きな距離は、「魅力」であるとともに「とっつきにくさ」の原因でもあり、どうやってそれをうまくつないでいくのかを、私なりの伝統芸能の「エヴァンジェリスト」(伝道者)としての意識から論じています。雑誌の全体は「和回帰―その本質とゆくえを探る」という特集で、現今の和ブームについて、さまざまな切り口からの中味が盛り込まれています。雑誌全体が読めるPDFファイルも公開されています(ファイル容量27M)。
『日本経済新聞』の朝刊コラム「文化往来」にて、服部幸雄先生の『宿神論』(岩波書店)が「服部幸雄の“幻の日本文化論”を出版」のタイトルのもと、その出版の画期的意義がくわしく紹介されました。川添による「日本文化の世界認識のあり方を考える際、避けて通れない心性の原像を描きだした」とのコメントものっています。2009年2月27日朝刊第40面(最終面)に掲載。本の詳しい内容はこちらから。
民博の「造りもの共同研究会」が、福井県の勝山市および福井市立郷土歴史博物館で開催されました。早めに到着して平泉寺白山神社に参拝、いくらか雪におおわれた南谷にも足をのばし、途中から雨になりましたが、さらに左義長まつりで賑わう勝山を歩きました。
勝山左義長まつり (左から順に、各町それぞれがご神火をともし、神明神社から行列で出発、そして九頭竜河原で歳徳の大きな竹飾りを燃やすドンド焼き)
おかげさまで発売となり、本日より書店等での入手が可能です。内容の詳細はこちら。
女性奇術師・松旭斎天勝の生涯について、「女のイメージ」「天勝の生年」「豪華なショーと宣伝タイアップ」などの視点から記しています。なお、この『彷書月刊』は「天勝」特集になっていて、肥田晧三先生や神山彰さん、岡田則夫さんほかが、それぞれ興味深い内容を記しています。18頁〜21頁に掲載。
一昨年(2007)12月28日に帰幽された服部幸雄先生の一年祭が終わり、遺著となった『宿神論』(岩波書店)および『絵で読む歌舞伎の歴史』(平凡社)が刊行されたのを機に、「服部幸雄先生を偲ぶ会」が船橋グランドホテルで催されました。歌舞伎研究、能楽研究、芸能史研究の各界や劇場の現場、また出版界と、それぞれの分野で親しくさせていただいた者や研究上の刺激を受けた者が集まってご親族とともに思い出を語り合う、とても良い会となりました。
「日本の男性諸氏へ もっと舞台芸術に親しもう」のタイトルで、江戸時代の歌舞伎にはもっとずっと男性の観客が多いことを記し、そうした誘いの書としての拙著『江戸の大衆芸能』(青幻舎)のことなどを紹介しています。第5面に掲載。
古来、日本人は舶来動物をつうじ、その「向こう側にある異国」をどのようにイメージしてきたのだろうか。今回はとくに、江戸時代後期に盛んにおこなわれた舶来動物の見世物を素材に、「おらんだ」「唐」といった異国や異文化・異域・異界が、どのように形象化、表象化されたかについて、午後2時から1時間半ほど話をします。開館30周年記念特別展『おらんだの楽しみ方』の案内はこちらから。(渋谷駅より徒歩10分。渋谷区神南1-16-8[公園通りパルコ先の東武ホテル向かい側] TEL.03-3476-2041)
日本における舶来動物の歴史を、古代から明治初めまで通史的に追ったうえで、その中における江戸期の「舶来動物見世物」の意味を、異国動物の大衆的普及、異国動物をめぐる俗信(珍し動物のご利益)、人間と猛獣の関係史などの視点から論じています。400字45枚ほどの論考。127〜160頁に掲載。なお、132頁の後ろから2行目「宗商」は、正しくは「宋商」です。同音の変換ミスです、すいません。本全体の紹介はこちらにあります。奥付は2009年1月10日付。

皇學館大学神道博物館で特別展『伊勢の歌舞伎と千束屋』が開催されます。会期は12月15日(月)から2009年5月30日(土)まで、但し日・祝、年末年始、および3月11日〜13日は休館です(土曜日は12時まで)。千束屋資料の歌舞伎衣裳をはじめ、台帳、小道具、関連の伊勢歌舞伎資料が展示され、川添も番付4点を出品しています。図録も刊行され、学芸員スタッフが解説を執筆し、私自身は鳥屋熊吉の伊勢での興行事例や若衆歌舞伎の新出資料を中心に「伊勢歌舞伎の輝き」という文章を執筆しています。(近鉄宇治山田駅からバス約10分、徒歩の場合は約20〜25分。516-8555 伊勢市神田久志本町1704 皇學館大学内 TEL.0596-22-6471。※遠方からお越しの方は念のため、開館・休館、開館時間をご確認ください)
渋谷のたばこと塩の博物館でおこなわれる開館30周年記念特別展『おらんだの楽しみ方』に出品・協力します。会期は12月13日(土)から2009年1月25日(日)まで、興味のある方はぜひ足を運んでください。海外からもたらされた文物や学問を通し、江戸時代の人びとが「おらんだ」に象徴される異国文化をどのように楽しんでいたかをビジュアルに展示します。2009年1月11日(日)午後2時からは、川添の講演もおこなわれます。(渋谷駅より徒歩10分。渋谷区神南1-16-8[公園通りパルコ先の東武ホテル向かい側] TEL.03-3476-2041)
歌舞伎学会の学会誌で服部幸雄先生の追悼文を書いています。かつて平凡社の編集者として先生と出会った経緯、思い出、また、先生の執拗な校正や本づくりへの姿勢などについて記しています。105〜107頁に掲載。
江戸の大衆芸能をテーマにしたカラー図版満載の1冊を、京都の美術系の出版社・青幻舎からだしました。「大江戸カルチャーブックス」というシリーズの1冊で、歌舞伎、見世物、落語の世界を約120点の図版(オールカラー)で紹介しながら、「芸能の場の親密空間」「大衆芸能のありか」「江戸の大衆メディア空間」などのテーマもとりあげています。歌舞伎、見世物、落語の三つを並び立つかたちでとりあげた本自体ないはずですが、自分なりの「大衆芸能観」を示しながら、ありきたりでない新味のあるもの、かつビジュアルに面白いものにしようと思って、苦労してつくりました。10月8日刊行(奥付は11月1日)。詳細は、こちらの専用別ページでご案内しています。
10月からはじまった国立民族学博物館の共同研究「民俗行事における造り物の多様性」(代表は福原敏男氏)に加わっています。祭りの造りものや山車人形、細工見世物、イベントの造りものまでを含め、これら文化を総合的に考えていこうという試みで、しばらくのあいだ継続しておこなわれます。くわしくはこちら。
JR東海のウェブ「参りましょう。伊勢志摩」の「宇治橋あれこれ」というコラムの第1回目で、日本文化における「橋」の意味について、私なりに短いコメントをしています。2008年9月16日から掲載中。こちらから読めます(中央部右側「宇治橋あれこれ」のバナーからリンク)。
今年は3年ゼミ生との研究旅行で、短期間ですがシンガポールへ行きました。昼間のシンガポール動物園またナイトサファリと、ダブルで動物園を楽しみました。舶来動物と動物園についての企画を考えており、ここのところ外国へ出ると、必ず動物園に行っています(9月18日帰国)。
浜美雪『笑いの女神たち』(白夜書房)の書評で、「有利不利見抜く人物評」との書評タイトルがつけられています。本書は、女性のお笑い系芸人、女性タレント、女性歌手など、著者いうところのコメディエンヌ21人をとりあげたもので、斯界において女であることの有利不利、特徴、特異点などを中心に人物評を展開しています。現在はここで読めます。『北海道新聞』9月14日(日曜)朝刊の第14面に掲載。
「縦波横波」というコーナーで、10年前(1998年)の8月に橋爪紳也さんのお誘いで行った、河北省・呉橋の公立雑技学校の話を記述。ちょうど10年前の8月31日付けで私は平凡社を辞めたわけですが、雑技学校の子どもたちからどこかエネルギーをもらうようなかたちで、新しい仕事を始めていったことを記しています。橋爪さんにも改めて感謝。4頁に掲載。
「私のこの一冊」という小特集で、延広真治先生の『落語はいかにして形成されたか』(平凡社、1986)について執筆紹介。自分で編集した本なのでちょっと「自画自賛」にはなりますが、しかし、人と咄の集まりから落語が再生したという本質的な視点、また検証の具体性という点で、落語史研究の次元を変えた尖鋭的、画期的な本だと私は思っています。98頁に掲載。『芸能懇話』の購入はこちら。
小江戸サミット(川越市・栃木市・香取市)で講演をやります。芝居小屋、寄席、見世物小屋といった庶民芸能のトポス、場のあり方から、人間にとって必要な「親密空間」について、芸能史的、歴史的に考えてみたいと思います。場所は川越氷川会館(川越総鎮守の氷川神社境内地)にて、午後2時より3時まで。[無事終了しました。当日は川越の観光都市としての成功、伝統を活かしたまちづくりを十数年ぶりに目にし、ちょっと感動をおぼえました。懇親会では、商工会議所の会頭さんや各市のリーダーの方々からいろいろとお話を伺いました]
「恩寵の夏」というタイトルで、21年前の夏の湘南の故戸井田道三さん宅と、そこへ誘ってくれた友人の今福龍太さんのことを書きました。言及している今福さんの新著『ミニマ・グラシア』(岩波書店)[ミニマ・グラシアとは、極小の恩寵、最小限の恩寵、ミニマムな恩寵の意]は、9.11後の暴力的世界、メディア化された「断言的社会」を超えるための人間精神の拠り所として、ソロー、シモーヌ・ヴェイユ、ベンヤミン、スーザン・ソンタグ、アレーナス、オクタビオ・パス、金芝河らの生き方と作品から、人間古来の視座=最小限の恩寵をとり戻そうとする力作で、おすすめです。『日本経済新聞』8月9日朝刊の第36面(最終面)に掲載。
わがrakugo.comサイトを立ち上げてちょうど10周年になります。8月末には平凡社を辞めて10周年。つまり10年前、1998年6月末に社長が替わる話を本人から聞いて、私も即座に退社することに決め、独立するならサイトを立ち上げようと思ってrakugo.comをはじめました。そんなわけで、この「最近の活動と予定」コーナーには、辞めた翌月の1998年9月末からの外向きの公開の仕事が記されています。
浮世絵の事典としては久々の出版で、国際浮世絵学会の編により東京堂出版から刊行。川添は「見世物」という項目で、見世物を描いた浮世絵などについて概説しています。464頁に掲載。発行奥付は6月30日。
※「見世物」の項目中の21行目「小奉書全相当の薄紙一枚」は、正しくは「小奉書全判相当の薄紙一枚」です(「判」が抜けている)。小生が戻した校正紙のコピーを見るとちゃんと「判」が入っているのですが……
日本史、東洋史、西洋史合同で編纂の『歴史学事典』の第15巻「コミュニケーション」で、「古典芸能」の項目を書いています。400字で25枚ほどの大項目で、日本の古典芸能の本質とは何かに、コミュニケーション、コミュニケーション史の観点から私なりに迫っています。『歴史学事典』で「コミュニケーション」をテーマにするのは斬新な試みで、歴史研究の新たな沃野としての「コミュニケーション、あるいは第三の領域」といった編集方針も、樺山紘一先生によって記されています。歴史を一種のコミュニケーション過程、コミュニケーションのプロセスとしてとらえる方法論は、私自身、『コミュニケーション事典』(平凡社、1988)を編集したときからずっと考えてきたことで、まさに歴史研究の「沃野」だと思っています。出版社の紹介ページはこちら。
「海を渡った軽業師 立体的に描写」と書評タイトルが付けられたように、幕末明治に海外へ渡航した日本の軽業師、曲芸師を扱った本。これまでにもいくつか類書はありますが、まったく研究の次元を変える出色の本です。海外調査が圧倒的にくわしく、単にくわしいだけではなく記述が立体的で、いわゆる thick description になっています。欧米人側の「五感」の領域にも踏み込んで、どう享受されたか、どう日本が「発見」され、日本の芸能が認識されたかを多角度に論じています。『日本経済新聞』5月4日(日曜)朝刊の第21面に掲載。
いま、世の中で最も必要とされる「コミュニケーション力」について、皇學館大学コミュニケーション学科の7人の教員が、それぞれの専門の視点から論じたものです。2007年におこなった月例文化講座を元に、各人が改めて原稿を書き下ろしています。小生は「『コミュニケーション事典』を作った経験から」の章を執筆し、かつて作った『コミュニケーション事典』を振り返り、また新たな事典を構想するかたちで、現代のコミュニケーション状況について論じています。くわしくはこちら。
昨年に引き続いての北京を中心とした京劇、雑技等の芸能調査。いくつかの劇場と資料館をまわりました。結局、私には伝統様式の小さな劇場で、舞台と客席が非常に近い湖広会館が一番親しみやすい場所です。今年は京劇公演のほかに、名家新秀による演唱会にも出くわして、「ハオ!」の声が飛び交う地元ファンの雰囲気がよくわかりました。下町の中心、前門大街は完全に封鎖されており、そっくりすべて建て替えのようです。ただ、大柵欄西街から西側へ、琉璃廠東街から東側へと、路地をうろうろ入っていくと、すがれた雰囲気がまだまだあります。

虎坊橋の湖広会館での演唱会(左2枚)、護国寺街の梅蘭芳記念館の石像前にて(右)
『歴史読本』の「明治女傑伝」特集で、美貌をもってしられる女流奇術師・松旭斎天勝(しょうきょくさいてんかつ)について書きます。雑誌の表紙も、小生がもっている天勝の写真エハガキです。天勝については、ミネルヴァ書房の「日本評伝選」シリーズで近々1冊を書き下ろすことになっていて、その予行演習というかエッセンスのようなものになっています。P.134-140に掲載。
歌舞伎学会創立20周年の大会で、「歌舞伎学会設立のころ」(8日・鳥越文蔵氏、今尾哲也氏ほか、13:45-16:00)、「平成歌舞伎の20年」(9日・渡辺保氏、権藤芳一氏ほか、15:30-17:30)といった座談会、シンポジウムや原道生氏の講演「資料整備と研究」(9日・14:25-15:25)などがおこなわれます。9日が研究発表で、川添は山田和人さんの「竹田からくりの演出」という発表のコメンテーターをさせていただきます。
歌舞伎学会の学会誌で服部幸雄先生をゲストに迎え、川添が聞き手として、「歌舞伎劇場研究の過去と現在」についていろいろ話をうかがっています。服部先生の長年の問題意識を中心に、歌舞伎劇場(芝居小屋)の研究史と劇場文化史を大きく整理し、現場の感覚にも留意しながら、今後の可能性や課題などを示しています。昨年11月にやったイベントの活字化ですが、服部先生も小生もかなり手を加えているので、より充実したものになっていると思います。P.5-29に掲載(学会誌『歌舞伎―研究と批評』は雄山閣から発売)。
短期間ですが沖縄へいって、琉球舞踊などを観てきました。知りだすと離島や奄美も含めてもっと観たくなり、歌舞伎や能との関連なども考えてみたくなります。さまざまな楽器もじつに魅力的。これは楽しかったのですが、11月はいろいろ重なって新幹線だけでも15回乗っており、かなり疲労気味。原稿が遅々としか進みません。
徳川の泰平の世を迎えると、戦士たちは無用になり、荒々しい「男道」から、役人のお作法としての「武士道」への大きな変容がおこる。荒くれの系譜は陸尺(ろくしゃく)、鳶の者といった庶民に受け継がれ、幕府や藩邸ではこうした荒くれ男を雇い入れ、いわば武威のアウトソーシングがおこなわれていた。ここに発する、戦えない武士たちの「男としてのコンプレックス」、また「武威の外部委託」の構造が、近現代の政治家、企業人にまで影響を及ぼしていることを指摘した、なかなか興味深い本。『日本経済新聞』10月21日(日曜)朝刊の第25面に掲載。
今年もまた皇學館大学3年ゼミ生との研究旅行で、短時日ですがホノルルへ行きます。テーマは「世界有数の観光地における観光演出とサービスの見学」で、いかに「観光地ハワイ」なるものがかたちづくられ、認識され、演出され、楽しまれているかを考えます。
かつて出版社にいた私が企画編集した本に『コミュニケーション事典』(平凡社、1988)がある。この種の事典では本邦初の出版であり、その後も今日に至るまで、これ以外に出版をみていない。当時どのようにコミュニケーションをとらえていたかを振り返るとともに、いま一度『コミュニケーション事典』を作るとしたらどんな事典にしていくのかを、近年のとみにコミュニケーション能力を要求する社会との関連で考えてみたい。午後2時より、皇學館大学伊勢学舎431教室、無料。
『日本経済新聞』の標記の記事(7月9日夕刊第18面、関西版では第16面)にコメントしました。落語教室がはやるのは、「遊び感覚でコミュニケーション力を養える」からで、「現実社会の緊張から一時離れ、なごみを感じられるのも人気の理由」と、コメントしています。近年のコミュニケーション能力を求める社会と、落語ブームがどこかでくっついて、落語教室に受講生が来る。でも、それは自己啓発や話し方教室の真面目一辺倒の功利性、実利性とはちがって、「なごみ」を求める感覚があるのだと思います。本当は、落語は笑い(滑稽噺)だけではないんですが、やはり一般には落語=笑いという意識が強いのではないでしょうか。
朝倉無声主宰の雑誌『此花』および『風俗図説』が復刻出版されました。川添は解説を担当していて、両雑誌についての説明と、無声のやや詳しい閲歴などを書いています。また、復刻の底本も川添蔵本を提供しています。ゆまに書房編集部による詳細な索引(総101頁)と総目次(総48頁)が付加されおり、非常に使い勝手のいいものとなっています。A5判・箱入・全3巻で本体47,400円、比較的少部数での出版です。詳しくはこちらで紹介。また、ゆまに書房の紹介ページへ。
浜美雪『師匠噺』(河出書房新社)の書評。第一線で活躍する落語家12人が、自らの師匠について語った本。インタビュー集というよりは、著者の文章がだいぶ挟み込まれた構成で、個人的には松鶴と鶴瓶、小柳枝・柳昇と鯉昇の章が面白かったです。松鶴と鶴瓶に興味を持った読者は、是非とも『六世笑福亭松鶴はなし』(岩波書店、2004)もご一読を。落語家の師弟の奥深さが、さらにわかります。146頁に掲載。
木下直之さんが「お城」を追いかけた本。江戸城(宮城、皇居)にはじまり西へと向かい、東海道から大阪を経て、山陽道、九州、そして沖縄の首里城まで、お城とその周辺にあらわれるモニュメント、施設、事件など、近現代の文化現象としての「お城シンドローム」をとりあげた異色の内容です。何の分野の本かは誰にもわかりませんが、ちんまりとした「専攻」なんかに撤退せず、興味本位に「お城」という対象を「攻め」つづけているところがいいです。『日本経済新聞』5月20日(日曜)朝刊の第24面に掲載。
ユニークな研究者を紹介する『中日新聞』の文化欄「ぶんぶん人類学」で、川添が見世物研究家としてとりあげられました(5月10日付、朝刊第16面)。写真入りで6段分のけっこう大きなスペースです。見世物に見られる「常識や限界を超えようとする心は、人間の精神のはたらきの原点」、「芸能の核は、あり得ないと思うものを見せる見世物にある」等と、喋ったことをうまくまとめてくれています(但し、何かの行き違いで小生の年齢が50歳となっていますが、正しくは51歳です)。『東京新聞』同日夕刊第6面にも掲載されました(こちらはカラー掲載)。
リクルートの進学ネットで、川添の「好奇心の授業」が紹介されています。「芸能娯楽論」というかたちで話したものがまとめられ、下に小生の紹介がついています。いま私がいる皇學館大学コミュニケーション学科の紹介はこちらから。
文政期(1820年代)に日本へやって来て見世物となったラクダ2頭に関する論考で、当時、歌川国安が描いた浮世絵『駱駝之図』をひたすら読み解くというかたちで、400字で80枚ほど書いています。その読解から現れる大きなテーマは、ラクダ到来の事件を通じ、いかに庶民のあいだで「異国・異界・異文化」がイメージ化され、いかに「異国・異界・異文化」をめぐる言説が飛びかったかで、こうした異国形象、異国表象の問題が、目下の私の大きな関心事です。
北京へ京劇、雑技等の芸能調査に行きました。北京は8年ぶりでしたが、2008年のオリンピックを控えて急速に進むビル建設ラッシュと古き下町の大規模破壊に、本当に驚きました。話には聞いていましたが、前門大街の両側はほとんどすべて立ち退きで「拆」(チャイ)なんですね。ある意味で、「歴史を目撃」したような気さえします。調査の方は、湖広会館、北京市工人倶楽部、梨園劇場、朝陽劇場、北方昆曲劇院、天橋楽茶園、長安大戯院ほかを訪れました。
明治以降、急速に押し進められた「近代化」は、日本の文化に何をもたらしたのか。この問題を、芝居小屋と寄席の動向から浮かび上がらせようとした本です。当初は「淫猥放蕩」で「荒唐無稽」として斥けられた芸能が、「文明国」に必要な「文化としての芸能」に変容していく過程を、いかにも倉田氏らしい資料博捜により克明に描き出しています。『日本経済新聞』11月26日(日曜)朝刊の第22面に掲載。
近世初期から盛んに芸能がおこなわれた河原、大道といった場所を中心に、芸能者への歴史的差別の問題を含めて、「芸能はどこで生まれたか」を語りました。高校生向けに、現代の路上ライブと各自治体による規制の話題を入れたあたりが、問題を身近に考えてもらうきっかけになったようです。
最近の歌舞伎座の改築決定や、中村勘三郎の「浅草に江戸の芝居小屋を」といった運動などを背景にしながら、今年の歌舞伎学会では、様々な角度から「歌舞伎の劇場」の可能性を考える研究セッションをおこなっています。川添も少し協力しますので、概要を紹介しておきます。いずれも入場は無料、但し500円程度の資料実費代が必要です。学会による紹介ページはこちら。
・5月14日(日)<西洋と日本> 終了
・7月16日(日)<中央と地方> 終了
・10月22日(日)<研究と実演> 終了
・11月19日(日)<研究と復元> 終了
今年も皇學館大学3年ゼミ生との研究旅行でホノルルへ行きます。テーマは「世界最大の観光地における接客サービス、情報発信等の見学」で、いかに「観光地ハワイ」がかたちづくられ、認識され、演出され、楽しまれているかを、身をもって考えます。
現役のテキヤさんによる半生記で、坂田春夫『啖呵こそ、わが稼業』(新潮社)のあとを継ぐ、近年の真新しい体験記として出色の内容です。とくに登場する「とっぱずれた」仲間たちの描写が秀逸。ただし、自身の数年の「蝋人形」体験(またはその後のテキヤ体験)から綴られる見世物論の部分は、紋切り型の思いこみとヒロイックな語りが目立ち、見世物の歴史的実相とは無縁のファンタジーになってしまっているのが残念です。『図書新聞』2789号(9月9日号、株式会社図書新聞)の第5面に掲載。
京都検定や金沢検定、江戸文化歴史検定など、ここのところ「ご当地検定」ブームですが、伊勢でもいよいよ11月から「検定お伊勢さん」(『検定お伊勢さん 公式テキストブック』参照)がはじまります。いまなぜ、これほど「ご当地検定」ブームなのでしょうか? グローバリズムと日本全国が均質化するなかでのご当地アイデンティティの確認、知識産業社会のなかでの「ハード」(器)から「ソフト」(情報や知識)への移行など、川添なりの視点からコメントをしています。p.77に掲載。
メディア系の講演で、7月22日(土)の13:30から16:10まで三重県生涯学習センター(〒514-0061 三重県津市一身田上津部田1234 TEL:059−233−1151)でやります。共通テーマは「ケータイのコミュニケーション」で、皇學館大学の同僚で社会学者の森真一さんとペアでやります。森真一さんのテーマは「若者にとってケータイがないと困る理由」、川添のテーマは「ケータイの時間、人の時間」で、講演後は会場も交えてのトークセッションを予定しています。先着申し込み100名。公式の案内はこちらから。
13時より東京・駒込の六義園にて。外語の学生時代にときどき散歩した六義園(りくぎえん。元禄時代に柳沢吉保がつくった回遊式築山泉水庭園。今日に伝わる江戸の代表的な大名庭園です)は本当に懐かしい場所です。そこで「江戸の大道芸」について話をします。前後の時間には、江戸独楽の曲芸の披露もあります。公式の案内はこちらから(芝離宮庭園の下の「六義園さつきまつり」のところ)。
追記:申し込みが多いそうで、好天の場合は予定の心泉亭ではなく、屋外での講演に変更になります。その場合は定員をかなり超過しても大丈夫なようです。
伊勢で「京都検定」の向こうを張って、「検定お伊勢さん」(伊勢商工会議所)が11月からスタートします。これはいわばその教科書で、同会議所と伊勢文化舎が共同で編集発行しています。川添は古市界隈を中心とした「柔らかい文化」(歌舞伎、見世物、大道芸、遊廓)のあたりで協力し執筆しています。検定に関しては伊勢商工会議所へお問い合わせください。公式テキストブックの詳しい紹介はこちらから。
今後の仕事のテーマなどを記すコーナー「書きたいテーマ・出したい本」で、いま考えている日本文化論の方向を素描しました。「見世物や落語といった世界に深く浸り切ることで、いわば『底の底』の水脈から、最も庶民的な日本文化の像が見えてくるのではないか……(中略)……それは公の記録には残りにくい身体レベルの文化といってよく、かつての庶民世界では余りにも自明であったがゆえに、『近代化』を経た今日ではすっかりわかりにくくなってしまい、しかし逆にそれだけ本質的な日本文化といってもよい」。およそこうした切り口から、私なりの『日本文化とは何か』を書いてみたいと思っています。p.37に掲載。(なお、最初から6行目「*若*波新書」は「*岩*波新書」の間違い、最下段8行目「いくつかの先約*が*」は「いくつかの先約*や*」の間違いです。ファイル原稿で送っているのになぜ誤植が? まさか編集部が打ち直してる?)
中野翠さんの『今夜も落語で眠りたい』(文春新書)、楽しく読める本で書評を書きました。たしかに落語好きは、夜、寝る前に落語を聴くひとが多いのです。CD、DVD等で手軽に聴ける名人たち(志ん生、文楽、円生、馬生、志ん朝)の落語が中心で、とくにこれから落語を聴いてみようという人にはお奨めです。落語は「懐かしい幻の町のようなもの」という感覚にも共感。勝手ながら続編も期待したいですね。p.134に掲載。
短期間ですが台北とその周辺へ、布袋戯(掌中人形)、台湾京劇ほかの芸能調査に行きました。台北では、台北戯棚、叙旧茶飯劇場、台北偶戯館、紅楼劇場、国立台湾戯曲専科学校などを訪れ、布袋戯を中心に見聞調査しました。布袋戯(発音はプータイシー又はポテヒ)は、写真のように煙火を使った争闘場面や人形が火を吐くところが魅力で、動きはとてもダイナミック。自分で遣わせてもらったところ、長時間持つのは思った以上に重くて大変で、やはり熟練の技術だなあと思いました。お気に入りの関羽や孫悟空の掌中人形なども持って帰りました。
連載「まわれ、まわれ、物見遊山」の第6回(最終回)は「『おばんざい』の京都」。京都の懐かしい「おばんざい」の小料理屋再訪をきっかけに、京都が京都らしくあり続けることの意味、街の固有性や、ヴァナキュラーな価値と「観光」の連関を考える。
連載「まわれ、まわれ、物見遊山」の第5回は「『いい味』がする都市ホノルル」。観光客が自然に感じる「ハワイ性」「ハワイの魅力」とは、ポリネシア、欧米、東アジアといった多数の文化の混淆にあることを記し、とくに食の面から、それがいかに都市ホノルルに「いい味」を醸し出しているかを探る。
見世物小屋は無くなる、無くなると言われながら、けっこう粘って興行を続けてきましたが、将来はどうなるのか。今年も新宿、花園神社のお酉さんで興行がおこなわれ、それを機会に、『週刊新潮』が大寅興行社の蛇女で火吹きもやる太夫「お峰さん」に取材した長文記事です。川添は一般的な見世物の歴史についてコメントしています(私がしゃべったのとちょっとニュアンスが違う部分もありますが)。ともあれ、やっぱり見世物小屋は何とか生き残って欲しいと思っています。『週刊新潮』(2005年12月1日号・第50巻第46号)のp.52に掲載。
山本芳美『イレズミの世界』(河出書房新社、2005年10月)の書評。ヤクザなどのイレズミの話ではなく、日本の「近代」によって抑圧され失われた伝統文化を再現しようとする、女性研究者の真面目な本です。とくに沖縄と台湾の部分がオリジナルで興味深かったです。『日本経済新聞』11月20日(日曜)朝刊の第24面に掲載。
連載「まわれ、まわれ、物見遊山」の第4回は「クラシック・ホテルの日光」。修復が終わり八年ぶりに姿をあらわした「神橋」を見物に日光へ。宿は明治初年以来の歴史をもつ日光金谷ホテルと定め、クラシック・ホテルの楽しさを満喫。こうした和洋折衷のクラシック・ホテルの魅力が、いくつもの異なる「時」が融け合うよろこびにあることを記す。
今年も皇學館大学3年ゼミ生との研究旅行でホノルルへ行きます。テーマはやはり「観光地からの情報発信」で、いかに「ハワイ性」がかたちづくられ、認識され、演出され、楽しまれているかを、身をもって考えます。
7月にでた雑誌『浅草寺』掲載の佛教文化講座講演録の続きです。『浅草寺』(平成17年9月号)のp.31-37に掲載で、これで完結。全体の講演内容の後半部に当たります。
連載「まわれ、まわれ、物見遊山」の第3回は「横浜中華街という路地」。横浜生まれにとっての身近な異国、中華街の形成史を概観し、その魅力の本質が、中華レストランを中心に様々な店舗が密集する混成、雑然と、人混みに流されながら行く路地遊歩の楽しさにあることを記す。
以前にやった浅草寺佛教文化講座の講演録。「江戸の見世物―浅草奥山を中心に 1」のタイトルで、浅草寺教化部発行の雑誌『浅草寺』(平成17年7・8月号)のp.34-41にのっています。二回に分けての分載で、次号にも掲載予定。
連載「まわれ、まわれ、物見遊山」の第2回は「上海・豫園でお茶をする」。ディープな上海下町の街歩きから出発して、雑技を見せてくれる雑技茶館で一服。豫園の著名な茶館、湖心亭を含め、旅行中に体験した幾つかのお茶がらみのエピソードから、「お茶をする」文化の深みを考える。
鳥羽市の海の博物館でおこなわれる特別展『貴・奇・快・怪 貝づくし』に出品ほかで協力します。かつて日本列島にあった豊かな「貝をめぐる文化」を多方向から展望しようというもので、会期は4月29日(金)から9月5日(月)までの予定。興味のある方はぜひ足を運んでください。体験講座等もおこなわれる予定です。(海の博物館:三重県鳥羽市浦村町大吉1731−68 0599−32−6006 近鉄・JRの鳥羽駅より、バス25分、タクシー20分)
三遊亭圓之助さん(圓楽一門の三遊亭圓橘門下)が真打昇進とともに四代目三遊亭小圓朝を襲名することになり、東京會舘で襲名披露パーティがありました。小圓朝は三遊派で重要な名前です。新小圓朝のお父さんである故、三代目圓之助さんの本(『はなしか稼業』平凡社)を、かつて企画編集したというのが私とのご縁です。5月1日(日)からの両国寄席(10日まで)を皮切りに、5月19日(木)の「ぎんざ雅寿亭」(銀座ガスホール)、5月20日(金)の三遊亭圓橘の会(深川江戸資料館)、5月30日(月)の落語鹿鳴館(内幸町ホール)ほかで、襲名披露の特別興行がおこなわれます。どうぞおでかけください。
皇學館大学神道博物館教養講座でおこなわれた講演をまとめたものです。『風の神送り』と『貧乏神』のふたつの落語をとりあげて、そこでの神がどんな風に描写されているかを具体的に眺めながら、特徴を大きくつかみだし、「小さな疫神たち」の日本文化史を描く。(奥付は3月10日、ISBN4-87644-122-7、本体価格2000円。本の詳しい紹介はこちら)
連載第1回は「交差する伊勢」(『伊勢人』NO.144)。物見遊山という言葉がもつ本来的な可能性を説きながら、現代の情報社会、知識社会における「物見遊山ルネッサンス」を提言。物見遊山の原点ともいえる伊勢を素材に、かつてそこにあった交流文化、交差するパワーの意味を考える。
さいたま市のさいたま市立博物館でおこなわれる第17回企画展『江戸のパロディ』に出品・協力しました。会期は3月19日(土)から5月8日(日)まで、興味のある方はぜひ足を運んでください。「茶化し」「見立て」「やつし」「地口」「もどき」といった江戸文化を、浮世絵、草双紙、立体再現などでビジュアルに展示しています。(大宮駅より徒歩15分。埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-2 TEL.048-644-2322)
恵比寿社会保険福祉センターがおこなっている「えびす大学」の講演で、江戸の浅草奥山について話します。10:00-11:30です(東京都渋谷区恵比寿南3-9-8 恵比寿社会保険福祉センター)。
短期間ですが上海、杭州とその周辺へ、中国雑技、水畔戯台、京劇ほかの芸能調査に行きます。ここのところいくつかの時空間で追いかけている、観光客を中心とする外来者に向けた「伝統文化」の演出、「中国的なるもの」のエンターテインメント化、娯楽化なども、テーマとして考えています。
アメリカ、ヨーロッパ、日本における観覧車の110年の歴史を追った、楽しく読める本の書評です。この本には、日本初の観覧車に関する「新発見」も記載されています。共同通信社から2月上旬に配信されており、全国の各地方紙に順次、掲載されます(例えば2月6日付の『中国新聞』第18面、『山陰新聞』第13面、『南日本新聞』第10面、2月13日付の『神戸新聞』第10面、『河北新報』第13面、『静岡新聞』第9面、3月6日付の『京都新聞』第14面ほかに掲載)。
昨年(南山大学)は行けなかったのですが、今年の京都造形芸術大学は一部参加。1日目は「身体の比較〜古典から未来へ〜」という特別企画の実演付きシンポジウム、2日目が研究発表・総会です。川添は2日目にコメンテーターをします。『時代の華・市川団十郎の浮世絵』という展覧会も同時開催されています。
国立民族学博物館(大阪府吹田市)の特別展『アラビアンナイト大博覧会』に関連した「民博 友の会」講演です。前近代の日本の庶民が、どのように中東世界・文物を受け容れたかの実例として、文政4年(1821)に長崎に舶来し各地をめぐって衝撃を与えたラクダをとりあげ、見世物小屋でいかに「異国」のラクダがイメージ化され、「異国」をめぐる言説が飛びかったかを紹介します。(14:00-15:30、於・民博2F第5セミナー室、問い合わせ先:国立民族学博物館 友の会)
前掲の『アートトップ』誌で対談をした藪内佐斗司氏(彫刻家、東京芸大文化財保存学教授)が運営する『木の文化と造形フォーラム』へ、「座卓卸商の父」なる気軽な文章を書きました。父が横浜でやっていた座卓卸商も、祖父が横浜でやっていた炭商も木と縁があり、そういう商売が消えていった身近な歴史を想います。こちらの寄稿集のコーナーからどうぞ(2004.11.12付け更新のところ)。
文化9年(1812)に51歳で隠居して、長きにわたり元気な隠居生活をおくった十方庵敬順(じっぽうあんけいじゅん)の行楽術から、江戸のひとびとがどんな風に遊びを楽しんでいたかを学ぶ。(10:00〜・14:00〜、於、板橋区勤労福祉会館。問い合わせ先:板橋区いきがい推進課グリーンカレッジ)
老舗の美術雑誌『アートトップ』(芸術新聞社)の200号記念特集「200年後に残る現代日本文化は何か?」での、彫刻家で芸大教授の藪内佐斗司氏との特別対談。「消えるもの・残るもの――二百年の過去・未来を鳥瞰する」というテーマで、あまりに大きなテーマですが、精一杯、日本文化について考えるところをしゃべっています。(上記のリンクの目次をクリックすると、一部が見られます)
皇學館大学の3年ゼミ生との研究旅行で、今年は5日間ホノルルへ行きます。テーマは「観光地からの情報発信」で、ホノルルという世界最大の商業観光地のなかで、いかに「ハワイ」なるものが楽しまれ、磨かれ、つくられ、複合演出されているかを見聞します。(ゼミ生への課題:ハワイのどこに、ハワイの何に、最も「ハワイ性」を感じるか? そもそも「ハワイ的」とは何か?)
『季刊 エス』(第8号、飛鳥新社)の「少女少年サーカス特集」で、日本の前近代から現在にいたる見世物からサーカスへの流れをわかりやすく解説し、そのなかで何が特徴的なのか、何がアートとしての魅力なのか、何故ひとはサーカスに魅かれるのかなどを、イラスト、アニメ、ゲーム好きの若い女性の表現者に向けて語っています。
珍芸の魅力とは何なのか。先日、浅草の木馬亭で、ほおずき市の日におこなわれた「へなちょこ祭」なる大雑芸大会に取材しつつ、歴史的視点も入れながら、身体の「共通語」としての珍芸のパワーと魅力に迫る。この号は全体が「演芸特集」になっています。
大阪の国立民族学博物館でおこなわれる特別展『アラビアンナイト大博覧会』に出品等で協力しました。会期は12月7日まで、興味のある方はぜひ足を運んでください。12月4日には川添が「民博 友の会」で講演をします。
近世後期の江戸の代表的な盛り場である浅草をとりあげて、その娯楽空間の成立や構造、様相を、見世物を中心にしながらわかりやすく具体的に解説。浅草寺からの出版物で非売品です。全体は、江戸開府400年とのからみで「江戸特集」のようになっていて、なかなか充実した内容です。(奥付は2004年7月18日)
アメリカでお馴染みの自己研鑽のセルフヘルプ本で、「わが道を突き進む強烈なカリスマ」のナルシシストこそが、新たな業を創り出し社会を変えるという内容です。自己診断リスト付き。共同通信社より8月26日に配信され各地方新聞、ブロック紙等に掲載されます。(8月29日付の信濃毎日新聞、福井新聞、北国新聞、中国新聞、山陽新聞、高知新聞、9月3日付の東奥日報、徳島新聞、9月4日付の下野新聞、四国新聞、9月5日付の河北新報、山形新聞、新潟日報、神戸新聞、愛媛新聞、熊本日日新聞、9月12日付の埼玉新聞、山陰中央新報ほかに掲載)
「午後2時の興味津々」というコーナーに出演し、最近の著書『見世物探偵が行く』(晶文社)を中心に20分ほどあれこれと話をします。前に『江戸の見世物』(岩波新書、2000)が出版された際も出演していて、今回は中国雑技、ベトナム水上人形、ゾウの旅など、東アジア系、交流文化系の話題が中心になるはずです。
三重県で興味深い研究をやっている大学の先生たちを紹介するシリーズ「学びすと」(4月からはじまったばかりで週一回掲載)で、とりあげられました。「見世物研究」を中心に最近の活動を紹介され、あわせて、「色々な文化が交流することで栄えた当時(近世)の伊勢をモデルに、大勢の人が行き来する土地になれば」といった、私の考える「賑わい論」にふれています。文化は「交流」なしには栄えないというのは、近年のますますの確信です。
オンラインマガジン『Ice Tea』用に書いたエッセイが、その後、同誌の休刊により読めなくなっておりますので、こちらに再掲することにしました。ビールの「ギネス」をめぐる私なりの一種の「交流文化論」でありメディア論になっています。
歌舞伎と見世物は「遠いようで近いもの」という歌舞伎形成史の話を前段に、明治における歌舞伎の「近代化」とその「振幅変調」について、具体的な事例にふれながら川添なりの大きな視点をまとめています。なお、博物館 明治村(愛知県犬山市)では3月13日から5月31日まで特別展「明治の芸能―見世物から芝居へ」がおこなわれており、また、このたび小沢昭一氏が第三代村長に就任しました。
短期間ですがソウルとその周辺へ、韓国伝統の種々の芸能、舞踊や民俗戯(ノンアク、プンムルノリ、サムルノリ、チュルタギ等)の研究調査に行きました。いわゆる民俗村での上演と、ソウルの劇場やホテル、テーマパークなどでおこなわれるショー形式のものが中心で、伝統芸の「観光化」「ショー化」の様相と、そこでの「韓国文化演出」を研究テーマとして考えています。(写真はいずれもヨンインのハングクミンソクチョンにて、川添が撮影)
日本史、東洋史、西洋史合同で編纂が進められている、岸本美緒・樺山紘一・川北稔・黒田日出男・山本博文・佐藤次高ほか編『歴史学事典』の11巻(宗教と学問)で、「紙芝居」「芸談」「時代劇」「芝居」「新劇」「同人誌」の6項目17枚ほどを書きました。「時代劇」の項目では、日本人にとっての「時代劇という歴史認識」の問題を、ごく短くですが提起しています。
『週刊ポスト』の「味わい本 発見!」という書評コーナーで、『啖呵こそ、わが稼業』(新潮社)の評を書きました。これは香具師の親分であった坂田春夫さんによる「語り」の本で、聞き書きでは定評のある塩野米松氏がまとめています。タイトル通り、啖呵売(たんかばい)について具体的に語ったところが抜群に面白く、書評ではとくに「甲州印伝の啖呵」の話を中心にまとめています。
富士製紙が発行するPR誌『MONSOON(モンスーン)』で、芸能における曲芸、見世物的なものの力について服部幸雄氏と語り、それが東アジアの視点から見ると、ひとつの核となるダイナミズムを形成する可能性にふれています。また、猿之助歌舞伎を話題にしているので、猿之助ファンには面白い内容だと思います。
日経朝刊最終面の定番連載「美十選」の枠で、「異国をつくる」をテーマに10回連載をします(月火木金の掲載)。江戸・明治の見世物を描いた浮世絵を中心に、見世物のなかで「異国」がいかに形象されるを追い、最後は見世物を離れて「日本」がいかにつくられるかにもふれます。いずれも500字程の短い文章ですが、庶民文化のなかの「他者」認識、その反面としての「日本」認識を、文化史として考えています。とりあげる作品とおよそのテーマは以下の通り。
1 「浅草奥山生人形」 異形の異国人物
『見世物探偵が行く』(単行本、晶文社、11月10日。書評紹介)
『大見世物―江戸・明治の庶民娯楽』展(展示企画委員、たばこと塩の博物館、11月1日〜12月14日。図録はこちら)
『落語の世界』全3冊(編者および執筆、岩波書店、6月10日・7月10日・8月7日)
『別冊太陽 見世物はおもしろい』(編者および執筆、平凡社、6月20日)
渋谷のたばこと塩の博物館でおこなわれていた『大見世物』展が、無事終了しました。会期途中で図録が完売するなど好評で、朝日新聞(12月11日夕刊)では高階秀爾氏が今年の展覧会ベスト3にあげてくれました。個人的には、史上空前の規模で見世物資料を展示できたことと、細工見世物の再現が成果であり、また、上島敏昭氏らの浅草雑芸団にお願いした会場内の「口上」が出色の出来で、観客の反応も非常に良く、見世物における口上話芸の重要さをさらに思い知りました。
渋谷のたばこと塩の博物館で開催される「大見世物」展(11月1日〜12月14日)に関連し、11月30日(日)の午後2時からおこなわれるパネルディスカッション「見世物とはなにか」に参加します。他のメンバーは、木下直之氏、福原敏男氏、西田敬一氏、湯浅淑子氏で、司会が岩崎均史氏です。渋谷・たばこと塩の博物館、14:00〜 1階視聴覚ホールにて。
渋谷のたばこと塩の博物館で開催される「大見世物」展(11月1日〜12月14日)に関連し、11月16日(日)の午後2時から講演をおこないます。実際の展示品とも関連させつつ、見世物と私の出会い、これまでの研究で思ったことなどを話したいと思います。渋谷・たばこと塩の博物館、14:00〜 1階視聴覚ホールにて。
渋谷のたばこと塩の博物館で11月1日(土)から12月14日(日)まで、同館の25周年記念特別展として『大見世物』展が開催されます。川添は、木下直之氏、福原敏男氏、半田昌之氏、岩崎均史氏、湯浅淑子氏らとともに展示プロジェクトメンバーとして関わっています。期間中に川添を含めて六回の講演、パネルディスカッション、実演等がおこなわれる予定でです。テーマとしては史上初の、充実した展覧会ですので、どうぞご期待ください。詳細は、こちらの専用別ページでご案内しております。また、たばこと塩の博物館の紹介ページはこちらです。
『グラフィケーション』(富士ゼロックス)で3年間連載した「見世物探偵が行く」が単行本になります。それぞれの稿に手を加え、何章かは大幅に書き足し、組み替え、写真の追加等もおこなっています。全体としては、「見世物」をキーワードに過去から現在の至芸妙芸の数々を訪ね歩き、重層的に異次元を往還する文化史再編成の試み、といった感じの本です。本の奥付は11月10日。詳細は、こちらの専用別ページでご案内しています。また、書評紹介のメモはこちらです。
以前にご縁のあった「めぐろシティカレッジ」が編集する「目黒学」に関する本で、寛政期に大流行して信仰を集めた「碑文谷の仁王さん」についての論考を書きました。従来、この流行に関しては理解にやや混乱があるのですが、川添なりにそれを整理して新たな知見を加え、わかりやすく簡潔に記しました。本の奥付は11月10日。出版社の紹介ページはこちらです。
仏教の総合雑誌『大法輪』の「鉄笛」という随筆コーナーで、「立場のちがい」のタイトルで気軽なエッセイを書きました。立場が変わって文筆研究業になったいま、ふたたび編集という知的活動の意味を考えるといった内容です。
今年も板橋グリーンカレッジの講演をやります。ご隠居・十方庵敬順の見世物見物や行楽術から庶民娯楽の一端を学び、江戸のひとびとがどんな風に遊びを楽しんでいたか知ろうというものです。(於、板橋区勤労福祉会館、午前10:00〜12:00・午後14:00〜16:00の二コース)。問い合わせ先:板橋区いきがい推進課グリーンカレッジ担当。
南アフリカ、ケープタウン生まれの白人作家 J. M. クッツェーが2003年ノーベル文学賞を受賞しました。川添は平凡社の編集者時代、「新しい世界文学シリーズ」中で『ペテルブルグの文豪』の邦訳(本橋たまき訳)を編集出版しています。
全3冊の第3冊目(最終冊)で、「落語の空間」が各冊タイトルです。この巻には篠山紀信氏・横沢彪氏・京須偕充氏の座談会や東京のお席亭座談会、立川志の輔師のインタビューを収録。川添は「落語のメディア空間」ほかを執筆し、また大友浩氏(東京かわら版編集長)との対談、インタビューの聞き手などもしています。詳細は、こちらの専用別ページで案内しておりますので、ご覧ください。
『月刊百科』8月号の「やっぱり面白い お江戸400年」という特集で、自分が江戸文化に興味をもつにいたった経緯を、ごく気軽なかたちで書きました。四半世紀以上前の大学生のとき通訳案内業の免許をとり、外国人に日本文化を紹介するという視点をもったことが、大きなきっかけです。
全3冊の第2冊目で、「名人とは何か」が各冊タイトルです。この巻には小沢昭一氏・池内紀氏・野村万之丞氏の座談会や、桂文珍師のインタビューを収録。詳細は、こちらの専用別ページで案内しておりますので、ご覧ください。
最近出版された二つの著書(『見世物はおもしろい』平凡社、および『落語の世界』第1冊、岩波書店)をもとに、一田庄七郎の籠細工と落語『らくだ』から、文政という時代文化の特徴、魅力について気軽に語ってみたいと思います。一般の方の聴講が可能です。事前申し込み不要。 16:30- (於、皇學館大学伊勢キャンパス・5号館1階513教室)
全3冊の第1冊目で、「落語の愉しみ」が各冊タイトルです。3冊とも延広真治氏、山本進氏、川添裕の編です。こうしたさまざまな角度からの落語論はこれまでなかったはずで、画期的な出版かと思います。第1冊には桂米朝師、柳家小三治師のインタビューを収録。川添は「『らくだ』が居る場所」ほかを執筆し、またインタビューの聞き手もしています。詳細は、こちらの専用別ページで案内しておりますので、ご覧ください。ISBN4-00-026298-X C0376
江戸開府400年に向けた出版で、前半が江戸東京博物館の紹介、後半が11のテーマで江戸東京文化を紹介しています。川添は現物にも明記してあるように、「江戸の見世物」をテーマに語った「語り下ろし」になっています(3月、4月はマンション冠水事故の影響であまりにも時間がなくそうなりました)。他の方は書き下ろしです。本の奥付は7月1日。ISBN4-09-418371-X C0121
落語のなかには、さまざまなかたちで日本の神々が登場する。例えば、名人、志ん生が『厩火事』の前置きでよく使った、出雲に集う神さまたちの「縁結び」の話など。ただ、どちらかというと、落語に登場する神はあまり「高級」な神ではない。風の神、はしか神、貧乏神……。ところが、そこにも日本の神のひとつの特徴が表現されているのである。今日も高座にかけられる『風の神送り』と『貧乏神』のふたつの落語を中心に、そこにあらわれる神さまの特徴を考え、あわせて、そうした落語の形成史に関しても簡潔に紹介していきたい。14:00- (於、皇學館大学伊勢キャンパス・神道博物館)
川添と木下直之さん、橋爪紳也さんの三人の編著です。全体がビジュアルな構成で、大きく拡がりをもった見世物論になっており、さらに数人の方が執筆しています。詳細は、こちらの専用別ページで
案内しておりますので、ご覧ください。奥付は6月20日。書籍扱い:ISBN4-582-92123-X C9476
江戸の見世物は、今日のイメージとは異なり、誰にとっても親しみやすい一大流行娯楽であった。浅草や両国でおこなわれ、時に四、五十万人が押し寄せた見世物を、籠細工・貝細工などの「細工見世物」、ラクダなどの「動物見世物」、軽業などの「曲芸見世物」を中心に見る。江戸開府400年記念特別企画としておこなわれる「シリーズ 江戸文化に親しむ」の第2回講演です。5月10日(土)15:30-17:00(於、朝日カルチャーセンター千葉)。
『いせ文化』は昨年(2002)から刊行された、伊勢市教育委員会発行の年刊小冊子です。特別寄稿というかたちで、近世後期の伊勢の見世物と当地にあった「わさわさした感覚」を紹介し、歴史的な交流の街、伊勢の可能性は「外に向かう指向性」にあることを記しています。ちなみに、昨年版では故、大庭脩氏、女優の夏樹陽子氏、村田仙右衛門氏が座談会で登場し(司会は石原義剛氏)、どう伊勢の可能性を開くかを語っていました。
※お知らせ 過日、マンションが他階での排水工事の影響で冠水し、仕事部屋等が
ここのところ「盛り場論」を続けてやっており、日本交通公社の雑誌『観光文化』に15枚ほどで考えを記しました。横浜の伊勢佐木町をマクラにして、近世後期の江戸の代表的な盛り場である両国と浅草をくわしく紹介し、その変遷から、現代にも通じる盛り場の本質にふれています。
浅草寺が四十数年前からやっている文化講座で、浅草奥山を中心にして江戸の見世物の話をします。今年は「江戸開府400年」を記念するかたちだそうで、その一連の講演のひとつです(のちに講演集として出版の予定)。日時、場所は、2月25日15時〜16時、新宿駅西口正面・安田生命ホール、入場無料(なお、14時〜15時とペア講演になっていて、そちらは著名な映画評論家の水野晴郎氏です)。
冬の一日、鳥羽の南にある「海の博物館」を訪問し、かつてこの列島にあった豊かな海の歴史文化を思う。近世文芸によくあらわれる「島巡り」「島渡り」の物語もその反映であり、源為朝、御曹司義経、朝比奈らが、北は千島から南は琉球までの列島の全域を巡っている。近世後期の見世物にあらわれるイマジネーションを含め、東アジアの各地へと双方向的につながっていく「島巡り」の想像力に迫る。連載最終回。18回の連載が無事に終わりました。問い合わせ先:富士ゼロックス『グラフィケーション』No.125
講談社『再現日本史』第84号(2003.1.7 / 1.14 合併号)の、「『享保のゾウ』は日本人にどう迎えられたか」で、二箇所コメントをしています。やや大きな視点から、享保ゾウとそのブームが、当時の文化相のどういう点を象徴しているかを、「江戸の異文化」「日中交流」「メディア空間」の視点から語っています。なお、この号全体の特集は「紀州の四男坊が大出世 将軍・吉宗、登場!」です。
動物園の檻のなかのライオンやトラといった猛獣たちは、寝ていることが多
い。たとえ寝ていなくとも、ダイナミックに動きまわることは非常に少ない。
しかし、江戸時代の見世物では、大分、様相がちがっており、何よりも獰猛さ
をみせることが眼目で、ニワトリやハトなどが観客の目の前で生き餌として与
えられた。近代サーカス史初期の猛獣つかいたちにもふれながら、人間と猛獣
のあいだで交わされる視線の文化史を考える。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館で、11月15日(金)から12月15日(日)
まで開催される「近代東京の歌舞伎興行―守田勘弥から松竹まで」展の関連講演
として、「鳥熊芝居の背後」という話をします。12月2日(月)の14時40分
から16時10分まで小野記念講堂にて(7号館1F)。
盛り場の賑わいは、どのようにして成り立っているのだろうか。すでに世界
有数の巨大都市であった近世後期の江戸を出発点に、浅草、両国などの事例を
具体的に眺め、さらに、伊勢の場合も歴史的に検討しつつ、盛り場の賑わいの
本質にふれてみよう。午後2時より、皇學館大学伊勢学舎、無料。こちらにもう
少し詳しい紹介があります。
小学館から『ビジュアル・ワイド 江戸時代館』
本サイトの「見世物データベース」(川添裕作成)が、国立国会図書館が2002年11月1日からはじめた Dnavi(データベース・ナビゲーション・サービス)に登録されました。これは一種の電子図書館を拡張する試みで、分類でいうと芸術>大衆演芸のなかに入っています。なお、類似の先行する試みとして、以前から立命館大学アート・リサーチセンター公開アーカイブでも、「有用な学術データベースサイトへのリンク」として登録されています。
世田谷区民の有志講座で「浅草奥山を歩く」のタイトルのもと、大道芸、見世
物が盛んにおこなわれた江戸随一の盛り場の様相を、わかりやすくレクチャ
ー(於、世田谷区砧区民会館)。
文京ふるさと歴史館で10月12日(土)から11月24日(日)まで開催の『菊人形
今昔』展カタログに、江戸期の菊細工という娯楽が実際にどんなものであった
かを記しています。「賑やかで騒々しい娯楽」「種々の商売がからんだ展覧」
がその特徴で、同時代の随筆、記録類を読んでいくと、現代人が考えるものと
はかなりちがったイメージが浮き上がってきます(なお、文中で言及の図版番
号が間違っています。こちらに正誤訂正)。菊人形展は多
分、本邦初の試
みかと思いますが、この展覧会には錦絵等の出品でも協力しています。
全体に非常に充実した展覧会ですので、興味のある方は是非、お出かけください。
現在、進行中のプロジェクトの関係で、木下直之氏、福原敏男氏、岩崎均史
氏らと名古屋市博物館で開催中の『盛り場』展を訪問し、裏表を
たっぷり眺めてきました(10月14日で展覧会は終了)。この分野の展覧会とし
て画期的なもので、ことに名古屋関係の見世物、祭りの資料は、素晴らしい充
実ぶりでした。図録には、担当の学芸員・武藤真氏による「名古屋見世物年
表」も収まり、価値の高い資料となっています(900円)。また同博物館で
は、高力猿猴庵の新出本を目玉とする「猿猴庵の本」シリーズ(名古屋市博物
館資料叢書3)が刊行中で、とくに『新卑姑射文庫(しんひごやぶんこ)』は
貴重な見世物資料であり、学芸員・山本祐子氏執筆の解説論文も充実していま
す(各冊1200円)。関心のある方は、こちらに名古屋市
博物館の情報があります。
東京都のヘブンアーティスト制(大道芸を東京都が審査のうえライセンスを発
行し、公園などでの活動を公認する仕組)がいま話題ですが、その様子をふま
えつつ、大道芸と「近代」、現状の大道芸の見取図、歴史文化を振り返るとき
の欠落点、今後の課題など、筆者なりに考える「大道芸の地平」を、いくつか
の側面から描いています。
江戸のひとびとは、どんな風に遊びを楽しんでいたのだろうか。ご隠居の見世
物見物や行楽術から、江戸の庶民文化の一端を学ぶ(於、板橋区勤労福祉会
館、午前・午後の二コース)。
かつてあった「貝細工文化」のひろがりについて、各地からの色貝、名貝の集
積、全国の海浜地を結ぶ商品流通ルート、貝細工見世物の巡業など、文化ネッ
トワークという視点から、二見浦を出発点に能登、江戸、江の島と展開しつつ
具体的に記しています。
地域文化誌『伊勢人』の「いせびと随想」のコーナーで、偶然にも伊勢の皇學
館大学に着任して横浜から毎週通うようになったこと、また芸能研究上の伊勢
との縁について気軽なエッセイを記しています。
講談社の『再現日本史』の第64号(2002.8.13号)で、「聞書きレクチャー この時代」のコー
ナーに登場します。中味は「四〇〜五〇万人が見た巨大な籠細工の関羽像」
「お代は蕎麦二杯分! 大衆娯楽だった見世物」「信仰と遊びが交差する浅
草、両国がメッカだった」といった事柄を話しています。あとから大分、手を
入れたので、コンパクトにわかりやすくまとまっていると思います。なお、こ
の号全体の特集は「謎の浮世絵師・写楽登場!」です。
ご近所の横浜、鶴見川から出発し、かつて芸能のホームグラウンドであった川
と河原の文化史を、江戸時代後期の浮世絵を中心に紹介します。楽しくにぎや
かな反面、しばしば陰翳のひだに富み、人間の寂しさが流れる川の文化史は、
今後もずっと大きなテーマになってゆきます。
弘文堂から『情報学
事典』という、A5判、1200ページの1冊ものの事典が刊行されます(須藤
修、西垣通、吉見俊哉、米本昌平ほか編)。基礎的な情報理論、コミュニケー
ション論から、最新の情報科学、カルチュラル・スタディーズ、メディア・ス
タディーズ、生物情報、政・経・法の視点までを射程に入れた事典で、川添は
「見世物」の項目を書いています。
連載が3年目に入り、あと6回分執筆の予定です。今回は副題をつけるなら
「見世物の場としての塔」が話題で、フランクフルトのドームの見晴らしには
じまり、現代の東京タワー、明治の凌雲閣(十二階)、文政の四天王寺の五重
塔とさかのぼり、さまざまな娯楽が集中する塔の場の「文化の記憶」について
考えてみたいと思います。くだけたいい方をすると、東京タワーにはなぜ、東
京タワー蝋人形館という娯楽施設があるのか、というテーマです。
本年度から伊勢にある皇學館大学文学部教授に着任し、メディア論、芸能史、
表現などを講じます。およそ週の半分を伊勢で、もう半分を横浜および東京で
過ごします。
サーカス好きのハックルベリー・フィンにトム・ソーヤー。見世物探偵もまた
ハックやトムをさがしに、サーカスへ通う。2001年の秋から冬に出会った国立
カザフスタンサーカスと、群馬県東村沢入(あずまむら そうり)にある日本
初のサーカス学校での見聞から、現代のサーカス文化を考える。
前回の「猫がこわしたハードディスク」からの継続で、ネットワーク経由のバ
ックアップの方法にふれます。しかし、それはたんにバックアップの用途にと
どまらず、「ネット共有」「ユービキタス」といったネットならではのひろが
りをもち、メディアとしてのネットワーク、インターネットの本性にも、関連
する範囲でふれています(日本エディタースクールのウェブのこちら
からご覧になれます)。
日本エディタースクール出版部から刊行の共著。ここ10年の大きく変わりつつ
ある日本の出版界を総合的に把握した書。川添は、本というものの企画状況と
書籍編集者の動向を大きくとらえ、今、本当に何を考えるべきかを問題本位に
記しています(2001年10月の日中出版教育校交流会用に書いた「書籍編集―企
画立案を中心に」に手を入れたものです)。出版社のウェブでの詳細はこちら
。
昨年11月にやった第3回江戸東京博物館友の会セミナーの講演要録です。「流
行見世物の規模」「見世物の中心地は、両国と浅草」「珍しい動物にはご利益
があった」「観客動員40万人の大ヒットも」といった内容です。奥付は2002年
1月1日発行。
かぼちゃや玉ねぎでつくった浦島太郎にお地蔵さま。こんな傑作なつくりもの
でにぎわう富山県福岡町の「つくりもんまつり」は、天下の奇祭として知られ
るが、じつは、こうした祭礼の見立細工は、まだまだ日本各地に多く残るわれ
らが文化の大きな水脈である。祭りのさなかの福岡町を歩きつつ、その歴史文
化を探偵する。
この4年ほどの仕事の変化、心境、近況について記した小文が、ご縁がある翻訳グループ牧人舎の
ウェブに掲載になりました。牧人舎というのは、著名な翻訳家の鈴木主税さん
今回の「猫がこわしたハードディスク」は、これがなくては話がはじまらな
い、もっとも重要なバックアップの話です(日本エディタースクールのウェブの
こちらからご覧になれます)。
江戸のひとびとは、どんな風に遊びを楽しんでいたのだろうか。ご隠居の見世
物見物や行楽術から、江戸の庶民文化の一端を学ぶ(於、板橋区勤労福祉会
館、午前・午後の二コース)。
今年も日本エディタースクールの「昼間部」のコースを担当します。時間の都
合で、今年度は1月、2月に講義・実習が集中しています。またひきつづき、夜
間の「パソコン企画編集コース」も担当しています。
現代では見世物というと、どこか「うらさびしい」感じがつきまといがちだ
が、近世後期には両国や浅草などで盛んにおこなわれ、庶民にもっともよく親
しまれた代表的な娯楽であった。種類が豊富で質も高い江戸の見世物の世界に
近づいてみたい(於、江戸東京博物館1F会議室、18:00より)。
茨城県古河(こが)市の古河歴史博物館での企画展『病よ去れ―悪疫と呪術と
医術』に出品等で協力したので、ちょうど民俗学の大島建彦先生が講演する日
に、見学にいってきました。小生が出品したのはいわゆる「動物見世物絵」
で、写真は展示中のラクダ図の前で。江戸時代には、こういう絵が疱瘡などの
悪病除けになるといわれました。同館の学芸員・立石尚之さん企画のとてもよ
く出来たユニークな展覧会なので、機会のある方は是非、観にいってください
(11月25日まで)。
明治大学のリバティ・アカデミー講座で、近世後期の両国広小路や浅草でおこ
なわれた見世物興行を主たる題材にして、「見世物・小屋」というタイトルで
講演をします。10月27日(土)の15:00〜16:30まで、場所は明治大学神田(駿
河台)校舎12号館(お茶の水駅より徒歩5分)です。
日本エディタースクールと上海出版印刷高等専科学校との、第7回出版教育交
流会用の報告論文として、この十年前後の出版界を視野にいれ、企画立案を中
心とする書籍編集の現状について執筆します。内輪の議論ではなく、中国でも
わかるように書くというのも眼目で、論文集は日本語版と中国語版の両方があ
ります。 ※10月13日(土)の交流会議でも同内容の発表をおこないました。
世界陸上のマラソンを観ていて感じたのは、古舘伊知郎の「しゃべくり」の凄
まじさ。2時間半近いあいだ、とにかく、ことばで番組を埋めつくす。それが
また「リディアとリビュウの夫婦(めおと)マラソン」だとか「走るお遍路さ
ん」などといった、珍妙なフレーズ満載なのである。こうした形式は、じつは
近世後期の見世物の口上(こうじょう)にそっくりで、古舘とは現代版の口上
話芸の達人。その二百年の水脈を探偵する。
最終的には単行本にする予定の『パソコン 編集執筆術』を、日本エディタースクールのウェブで一
部連載していきます。第1回目は「はじめに」で、全体的な展望と問題提起か
らスタートします(こちら
からご覧になれます)。
表題作の「本牧亭の鳶」は、この懐かしい場所で展開する人間味あふれる佳編
で、主人公は本牧亭の名物男であった下足番の勝太郎さん。芸人小説では手だ
れの作者が、渋好みには堪らない見事な物語を紡ぎだしています。(北海道新
聞の書評欄は、いつからかウェブで読めるようになっています)
近世の見世物では、どんな風に演芸に水を利用し、仕掛けを入れ、観客を楽し
ませてきたか。いくつかのパターンを展望することで、その芸質をさぐる。そ
こからは幕末期の見世物に開花するいくつかの基底的伝統や、「火と水」「唐
土、唐子」などといったイメージが浮かびあがるように思う(午後3時半よ
り、於、大阪市大杉本キャンパス法学部棟11F)。 ※先月、台風で行けず中止となったものの繰り越しです
11月までの毎週金曜午後、渋谷区立恵比寿社会教育館の芸術・文化講座で「江
戸の遊び」という講座をやります。全8回の予定で、見世物・落語・歌舞伎と
いった大衆娯楽を中心に、江戸の遊びの感覚を味わうという趣旨です。講義予定
皇學館大学の集中講義「芸能史」の後半
をやります。後半は世阿弥からはじめて能、狂言、祭礼芸能、神楽をやり、近
世後期の伊勢の話をして、もう一度、近現代に戻ります。
日本エディタースクールの「パソコン企画編集コース」を、夏休みをはさんで
再開しています。また、今年も秋から昼間部のコースの方も担当しています。
※台風で行けず中止となりました(9月22日へ繰り越
し)
3月に観にいったベトナム水上人形劇では、水上・水中を人形が動きまわる。
はたしてどんな仕掛けなのか。この調査旅行の先導者で、すでに日越の人形芝
居の演出を比較した論考も執筆する山田和人氏の考察にも導かれつつ、ベトナ
ム、日本、中国の三角形の文化から、ベトナムの伝統娯楽を探偵する(原稿の
冒頭部はいまここの画像に載って
います)。
暑い時期ですが、伊勢の皇學館大学に「芸能史」の集中
講義にいきます。前後にまた少し資料調査をする予定。後半は9月にもう一度
やります。
鳥屋熊吉という幕末明治の興行師は、芸能史上に傑出した人物である。戦前の
歌舞伎研究のお歴々からは、その春木座興行(いわゆる鳥熊芝居)は「甚だ愚
かしいもの」で、「演劇に貢献した何等の効績は見ない」し、「東京歌舞伎各
座の衰微の起原」といわれるが、それは勝手な決めつけに過ぎない。幕末期の
見世物興行時代、出身地の伊勢での芝居興行を含む活躍、海外との関わり、春
木座以前の多数の歌舞伎興行といった事績を紹介し、この稀な才覚をもつエネ
ルギッシュな興行師が背後に抱えていた文化を、徹底的に再評価する(一昨年
の歌舞伎学会発表を出発点にした原稿で、上約40枚、下約40枚の計80枚で完結
予定)。
7月までの土曜午後に合計4回、目黒シティカレッジで「生活の中の庶民の楽し
み」という講座をやります。「隠居の行楽術」「江戸の見世物」「江戸の芝居
見物」「碑文谷の仁王さん」で4回です。「碑文谷の仁王さん」は目黒区にち
なんだもので、その寛政元年からの流行は大きな文化的ひろがりをもち、調べ
だすととても面白いテーマです。講義予定
横浜の野毛山動物園にいるインド象の「はま子」は、当年五十七歳。この動物
園一の古株の象を眺めつつ、江戸時代にも何度か渡来した、象たちの旅路を追
いかける。天皇に拝謁する象、東海道を悠々と歩く象、伊勢神宮門前における
象の雄姿など、大きな感銘と印「象」をのこした象たちと、近世の娯楽文化を
逍遙する。
2年ぶりに藝能史研究会大会で発表をします。朝倉無声『見世物研究』の達成
に最大の敬意を表しつつも、そのどこに限界があるかを指摘して、見世物研究
をさらに一歩先へ進めるための方法、資料への視点などについて報告をおこな
います(於、京都市・キャンパスプラザ京都)。発表予定骨子
ちょっと分野ちがいですが、20枚ほどの長文書評を書きました。現代人の感情
マネジメント志向や、社会のいわゆる「マクドナルド化」など、いろいろ考え
させられる本です。総じていえば、現代社会の高度な効率化・合理化は、グロ
ーバル規模で個人の内面にまでおよび、さまざまな問題を巻き起こしているこ
とを感じます。(奥付は2001年2月10日)
7月までの毎週水曜午前、世田谷市民大学で「江戸の遊び」という講座をやり
ます。「江戸の遊び」というのは、見世物はもちろん、歌舞伎、落語などの諸
芸能や、寺社参詣、郊外への物見遊山などといった、さまざまな遊歴・道楽
で、十数回の長期講座です(定員満杯ではじまりました。よく感じることです
が、年輩の社会人の方は熱心に聞いてくれるので気持ちがいいです)。講義予定
江戸総鎮守である神田明神の境内に「力石」がある。文政五年(一八二二)に
神田の柴田四郎右衛門なる男が持ち上げたと銘記される、ひと抱えどころか、
ふた抱え以上もある大石で、ずっと気になっていた不思議な記念碑である。近
世後期にあらわれた力持の怪童たちや、素人力持の流行、見世物化などの話題
を、現代の怪力見世物(例えば『筋肉番付』!)も視野に入れつつ探偵する。
今年も跡見学園女子大学に国文学科兼任講師として出講し、「編集」と「芸能論」の講義
をやります。夏には伊勢の皇學館大学で「芸能史」の集中講義をやります。また、日本エディタースクールも継続して出講中で、次回は4月13日から開講です。
短期間ですが、演劇研究会の企画に参加して、ベトナムへ水上人形劇を観にい
ってきます。前からくわしく観てみたいと思っていたので、楽しみです。
水上人形劇をたっぷり堪能してきました。同志社大学の山田和人先生をはじ
め、信多純一先生、阪口弘之先生ほか演劇研究会の皆さんと同行させていただ
き、ベトナム側との事前折衝もうまくいっていたおかげで、ハノイの国立人形
劇場では裏側の幕内(御簾内)までつぶさに観ることができました。また、文
化情報省とのミーティングも有益でした。[4月5日追記]
住宅総合研究財団の江戸東京フォーラムで「江戸の見世物」について話をしま
した。見世物小屋とその周辺環境、内部の様子にはじまり、料金のとり方、浮
世絵や引札など同時代文化とどう連携していたのか。また「お代は見てのお帰
り」ほか、昔ながらの習慣と思われがちなものが、じつは二十世紀の近代的な
発明であるといった、見世物の「思いこみの神話」にもふれました(単発の講
演ですが、ライブラリーにレジュメの一部を掲載したのでここに紹介しました)。
近世の伊勢は、遊楽遊興という点では、江戸、京、大坂の三都に次ぐ重要な土
地のひとつであった。ひとと文化が動くダイナミズムを、伊勢のふたつの街す
なわち「歓楽の街、古市・中の地蔵」と「水運と商業の街、河崎」に焦点を当
て、その過去と現在を行き来しながら探偵する(連載がこれでちょうど1年。
さらに続きます)。
『パソコン編集執筆術』(仮題)の書き下しをはじめました。編集と執筆のい
わば「技術面」で、パソコンがどんな風に便利な道具として利用できるのかと
いう本です。『見世物畸人伝』(白水社予定)とはまったく系統の異なる本な
ので、併行して書き下しをすすめる予定です。日本エディタースクール出版部
から刊行の予定。
秋晴れにさそわれて大阪・枚方の菊人形や、江戸伝来の谷中の菊人形へ。近世
後期の菊細工の発祥と展開を、物見高い庶民と「徳川権現さん」を道づれに探
偵してまわる「時」を越えた悦びの見物遊歴記。菊人形は、やはりいつまでも
あってほしい見世物だ。
皇學館大學で講演(11/5)をやるのにあわせて、伊勢の歌舞伎・見世物を中心
とした資料調査を、短期間ですが何カ所かでおこないました。神宮徴古館、古
市周辺、伊勢河崎町の資料、松阪、一身田といくつか成果がありました。去
年、歌舞伎学会で発表した勢州松坂の興行師、鳥熊(とりくま)の論文・年表
(学会誌『歌舞伎』掲載予定)もそろそろまとめないと。
日本エディタースクールの「昼間部」でもコースを担当します。また引きつづ
き、夜間の「パソコン企画編集科」も担当しています。
ひとの郷愁を誘い、演歌的情緒を漂わせるサーカスの世界。
しかし一方で、江戸から明治にかけてのサーカスや曲馬団は新品の舶来文化であり、
海の向こうから吹くエネルギッシュな「異国の風」であった。
この夏もボリショイサーカス、ククラチョフの「猫劇場」、上海魔術団、
また秋にやってくるシルクドゥソレイユ等々と
外国からのサーカス到来は多いが、じつは江戸時代の曲馬においても、
たびたび来日した朝鮮通信使の「馬上才」をはじめ、
幕末に渡来したアメリカのリズリーサーカスなど、
「異国の風」が曲馬の歴史を動かしてきた。サーカスと曲馬の世界の、
はじめから先どりされたような「ノスタルジー」と、
ずっと吹き続ける「異国の風」を探偵する。
『見世物畸人伝』の書き下しをはじめました。実際には一年以上前に見本原稿
を二章分近く書いていたので、再起再開ということになります。簡単にいう
と、見世物にかかわる知られざる人びとの奇趣あふれる人物伝で、総勢六〜八
名程度。あくまで事実に基づくものでフィクションではありませんが、『江戸
の見世物』(岩波新書)よりもややエッセイ風(多分「歴史ノンフィクショ
ン」というのかな)になると思います。白水社から刊行の予定。
「午後2時の興味津々」というコーナーで午後2時20分過ぎからしばらく出演し、新刊の著書『江戸の見世物』(岩波新書)を中心にあれこれとしゃべりました。昔、人間ポンプの安田里美さん(故人)がこの番組に出て、スタジオでちょっと火を吹いたところ火災報知器が鳴ってしまい、関係者は始末書ものだったとか!?。放送前にはそんなおしゃべりをしました。
日本エディタースクールの「パソコン企画編集科」で、夏期集中講義のコース
をやっています。また、引きつづき秋季開講の夜間コースを担当しています。
美貌の女太夫の指先・刀の切っ先・扇子などから水が噴きでる演芸、「水芸」。
かつての名人松旭斎天勝(しょうきょくさいてんかつ)や、
泉鏡花がつくりだしたヒロイン「滝の白糸」が思い浮かぶ。
女太夫の水芸は明治後半以降の流行現象だが、
実際には水芸は、近世初期からの滔々たる流れをもつ見世物芸である。
そんな水芸の水脈を探偵する。
ずっと書き下ろしをやってきた本が発売になります。
詳細は、こちらの専用別ページで
ご案内しておりますので、ご覧ください。同書の書評紹介はこちら。
人気の落語『らくだ』の成立と、文政期の見世物ラクダの関係を中心に、
江戸の見世物と大道の生き生きとした様子を探偵します。
昭和以降の見世物芸能史として、とにかく傑作です。
めったにでてくる本ではありません。かまえることなくひとりの芸人さんとつきあい、
いろいろ裏づけをとりつつまとめた、
安田さん、鵜飼さん両者のパワーを感じさせる、おすすめの一冊です。
T-Timeマガジン『IceTea』No.3にエッセイを書きました。
ギネスというのはダブリン発祥のビールGuinnessのことで、
そのクリーミーな泡の話から、アイルランド人の旅と文学を気楽に語っています。
この間、ずっと書き下ろしをやってきた単著『江戸の見世物』が、
後記までを含めすべて脱稿しました。結局、執筆に11カ月近くかかりました。
しかし、自分で言うのも何ですが、
いままでにない「えっ」と思うような内容が、いろいろ入っていると思います。
今年も跡見学園女子大学に国文学科兼任講師として出講し、編集について講義
をします(4月10日より)。
日本エディタースクールも継続して出講中。
見世物の歴史の深みと現代文化が持つ見世物性を
自在に往復しながら、日本各地や時には外国にも足をのばして、
「見世物文化」の活力ある姿を楽しく具体的に探偵していきたいと思っています。
第1回は「中国雑技への旅」です。
問い合わせ先:富士ゼロックス『グラフィケーション』
藝能史研究会大会での研究発表を元にした論稿です。近世後期の見世物の興行件数と、
見世物絵の残存枚数から、見世物のマクロな図柄を描きます。
そこからは、全興行の半数近くを占める細工見世物の圧倒的な多さと、
逆に、いわゆる「人体異形の見世物」が十分の一以下と少ないことがわかり、
現代的な「見世物」の通念が、江戸時代後期から見ると相当に変貌をとげたも
のであることがわかります。
それをどう考え、見世物の歴史理解を得ていくか、とりあえずの展望も記します。
『滝の白糸』といえば、美しい水芸。そして、泉鏡花の原作にはさまざまな見
世物が登場します。
鏡花というと、非現実性や幻想性ばかりが強調されがちですが、見世物研究の
視点から見ると、
案外、当時の見世物の様相が生き生きと取り込まれていることがわかります。
なお、3月4日からの新派公演は八重子の白糸に、八十助の欣弥です。
日本エディタースクール(開校1964年、履修生合計5万人、所在地神保町)と
いう、編集者・校正者・デザイナー・ライターのプロを養成する出版業界の学
校で、
新設の「パソコン企画編集科」の講師をしています。簡単にいうと、企画編集
にどこまでパソコンを活用できるか(そして、できないか)の基礎ということ
です。
現代の見世物小屋をいろいろな角度から描いた本としては、率直に上出来で、
いわゆる「見世物」というと
すぐに「あやしい」「いかがわしい」といった紋切り型の連発になってしまう
本とは、性格を異にしています。
ただ、基本的には昭和以降の話で、歴史的な展望に欠けるのは残念です。和田
修氏による近世の人形浄瑠璃の
からくり手妻を中心にした手際のよい好論も、孤立した状態になっており、結
局、近世後期から明治、
明治から大正といった展望を持つことの必要を、ますます感じます。
講義などでの必要があって、本とその周辺情報についての調査・確認や、
日常の編集活動、ウェブパブリシング等で、役立ちそうな基本サイトを運営者
なりにまとめてみました。
むろん、リンクだけでなくいろいろな内容を拡充の予定です。
近代の歌舞伎興行の方向を変えたといわれる興行師・鳥屋熊吉は、元来、勢州
松坂出身の見世物の興行師であった。
これまでほとんど紹介されることのなかった、幕末期の見世物興行時代、伊勢
の地での活躍を具体的に紹介し、
このスケールの大きい興行師が背後に抱えていた文脈を、再構成する。(於、
大東文化大学板橋校舎)。
『芸能懇話』は、大阪を中心に活動する落語ほか諸芸の研究団体「大阪芸能懇
話会」の機関誌です。
その総目次などを掲載していく予定です。運営者もこの会の一員です。
全体は「デジタル百科への期待」という特集です(石川徹也=編)。
川添は個別の製品を離れて、デジタル百科とレファレンス資源の未来を、
新しいメディアの精神性や感覚、社会化への展望、今後の技術動向を踏まえ、
5つのキーワード(Omnipresent、Travelogue、Bookshelf、Tussaud、
Sherlock)から語ります。
インターネットにおける、知的資源のあり方をむしろ主題としてみました。
三遊亭円朝伝であるとともに、円朝をきっかけに明治という時代の意味を問い
かけた本。
とくに、新しい時代に翻弄される円朝の姿がよく描かれています。
明治5年の東京市の人口59万人に対し、明治26年の人口121万人という文中のデ
ータは、地方からの新来の観客の多さを予測させ、
そこで起こっていたに違いない伝統芸能の「激動」を、雄弁に物語ってくれます。
とにかく傑作です。プロローグの「老いとの闘い」など、舞台の様子が真に迫
ってくるじつに力のある文章です。東京・日本橋の三越で開催された歌右衛門
展を含め、歌右衛門が「歴史」になりつつあるのは寂しい気もしますが、こん
な骨太の渡辺批評が存在することは、やはり果報なことではないでしょうか。
歌舞伎の身体とはいったい何なのかを主眼とする、本質的な歌舞伎入文書とも
いえます。
現代では見世物というと蛇女や蛸娘といったものを思い浮かべがちだ。しか
し、この種の見世物は近世においては見世物のごく一部にしか過ぎず、グロテ
スク一辺倒の見世物観は、むしろ明治以降の近代化の過程で形成された「神
話」といえる。大量の見世物絵を素材に、幕末期の見世物の実相を明らかに
し、描かれた見世物小屋の様子と種々の記念品などから、子供や女性を含めて
ひろく一般庶民に享受された実像を示す。(於、京都市左京区吉田河原町・京
大会館。発表資料の一部をこちらで公開しています)。
前から予定していた『江戸の見世物』の書き下しを、やっと始めました。今ま
でになかったタイプの入門書です(岩波新書予定)。見世物については、朝倉
無声の『見世物研究』以上の話はもうでてこないと言う人がいますが、そんな
ことは全くありません。新しい資料も、それを見る視点も、まだまだいくらで
もあるし、無声だって人の子ですから、多くの誤解をしています。可能なかぎ
り一次資料を用いて、江戸の見世物の「面白さ」を記していこうと思います。
見世物はさまざまな点で軽く見られがちですが、ぼくとしてはその「奥深さ」
を、徹底的に描いてみたいと思っています。
落語の世界から近代以前の病気とその周辺文化を描いた異色作。前半は多くの
例を入れた知識百科的な記述で、後半は『死神』の成立を追うなど、テーマテ
ィックな三章が入る。病いというものの人間味ゆえに、落語と病気は近しい関
係にあるのかもしれない。
4月から跡見学園女子大学に国文学科兼任講師として出講し、週1回、編集につ
いて講義をします。あくまでも実際の執筆活動・出版活動・編集活動が本業で
すが、いい機会なので、学生たちと具体的に編集やメディア、何かを実際に表
現し伝えることについて、日常生活の視点から考えていきたいと思います。
昨秋の国際浮世絵学会創立大会での研究発表を元に、大幅に手を加えた論稿で
す。東洋文庫蔵の『観物画譜』および架蔵の見世物絵、合計485点の基礎的な
分析と、「見世物絵」を読むために不可欠な問題点を提起し、過去の見世物の
実態に迫る可能性を具体的に考えています。ぼくとしては珍しい方法論をめぐ
る学会誌論文です。問い合わせ先:国際浮世絵学会03-3543-7751
追記−同じ号で別途、「見世物絵」4点の
図版解説も書きました(約10枚分)。両国の見世物小屋と、見世物の享受につ
いて、全体がひとつのテーマになるように記しました。
短期ですが、しばらくロンドンの西にあるMaidenheadに滞在し、イギリスの初
期サーカスの資料調査などをしました(もちろん、観光もしました)。古書店
などでもいろいろ資料を入手して、19世紀のサーカスとsideshowの様子(芸人
たち、芸風、劇場地図)やその時代背景などが、以前よりよくわかってきまし
た。19世紀末から20世紀初めが「見世物文化」の大転換点という感はますます
強く、また、優れた見世物は物理的にも精神史的にも世界中を飛び回っている
という認識をさらに強くしました。「滅びゆく懐かしいグロテスクな世界」と
いった、もはやすっかり毒気を抜かれた予定調和の決まり文句を抜け出ると、
見世物はいつも新鮮に世界と精神を揺すぶってくれます。
江戸の見世物好き知識人のエピソードに始まり、明治以降の宮武外骨、朝倉無
声、藤沢衛彦、古河三樹と流れた見世物研究の系譜を執筆しています。最近の
見世物研究の動向等も簡単に記しました。この号は全体が「見世物特集」で、
木下直之さんと山口昌男さんの対談や、幾つかの記録も面白いです。(ぼくが
書いた文章の頭から4行目に誤植があります。「親しまれた」の「た」が抜け
ています。)問い合わせ先:日本ナショナルトラスト03-3214-2631
懸案の、検索仕様をもたせた「見世物データベース」が稼働しました。現在は
川添の「江戸見世物主要興行年表」がデータリソースです。今後は、手元にあ
る他のローカルデータベースや、他の研究者の著作、リスト等も加え、さらに
発展させる予定です。
江戸時代から20世紀の見世物の歴史を振り返り、そこから21世紀への展望を語
ります。何だか大風呂敷なテーマですが、見世物そのものはいろいろ変遷して
も、文化が持っている「見世物性」は決して消えることがないし、その身体
性、物質性は何ものにもかえがたい、ということを書いています。
円朝研究の基本書として知られる永井氏の名著が、改訂を経て新版として刊行
されました。この間品切れで、古書店でも大分値段が高くなっていたので、嬉
しいことです。円朝が亡くなったのはちょうど1900年で、ほぼ前半生を江戸
に、後半生を明治に過ごしており、「近代化」を考えるのにも興味深い本で
す。
マスコミ・印刷・流通・書店・図書館・博物館・利用者の有志14人とやった仕
事のまとめです。議論は百家争鳴、意見の相違や矛盾も多いですが、さまざま
な問題提起がなされており、今後の電子図書館を考えるための必携書だと思い
ます。(『人文学と情報処理 別冊1』として刊行されました。)
名古屋を中心に活動する浮世絵研究家・愛好家の全国組織「ばれんの会」のペ
ージができました。機関誌『浮世絵春秋』の既刊全冊分の、総目次・執筆者別
目次などが入っています。運営者もこの会の一員です。
歌舞伎における芸とは何か、という大命題に取り組む意欲作で、過去の名優五
十人の芸談・評判記を読み込むことで、芸の本質を浮き彫りにします。歌舞伎
に馴染みの薄い読者には、とっつきにくいかもしれませんが、「品」の集積と
しての歌舞伎を考える、問題提起の書です。(『西日本新聞』にも掲載。)
旧・日本浮世絵協会が新たに国際浮世絵学会となり、その創立大会で研究発表
をします(場所は学習院記念館)。「見世物絵」の出版と興行との前後関係、
絵師・版元と興行との結びつきなどにふれ、見世物絵を読むための「前提」に
ついて問題提起します。
短いコラムですが、自分自身の創造の場所といった感覚で、身近な4つの話題
を記しました。「とんだ霊宝」「いぶし銀」「川と見世物」「ウェブを寄席
に」がテーマです。書いているうちに、今まで何をやってきたのか、自分を見
つめ直したりしました。(一部地方では朝刊のコラムです。)
研究資料の整理手段としてのデータベース作り、見世物研究とインターネット
の利用法、民間学とインターネットの可能性などについて書いています。この
号は特集で、在野学問やシロウト学問とインターネット利用法を取り上げてい
ます。
この夏に橋爪紳也さんたちと行った中国各地の雑技調査で感じたことを、日中
比較の視点から書いています。中国では、じつにたくさんの子どもが雑技に従
事していることに、感動を覚えました。掲載は少し遅れ、共同通信社と契約の
地方各紙です。(10月4日愛媛新聞から11月7日山陰中央新報あたりまで)
川添の見世物絵コレクションの概要と形成史、個人研究史、今後の方向性の一
端を、ちょっと気恥ずかしいのですが、いくつかのエピソードを混じえながら
率直に記しています。また、このホームページのことにもふれています。
服部幸雄+川添裕「歌舞伎劇場研究の過去と現在―『大いなる小屋』から二十年」『歌舞伎―研究と批評』(39号、歌舞伎学会・雄山閣)
沖縄旅行・琉球舞踊など

わずか8室のクラシックな沖縄第一ホテル
日本経済新聞 書評(氏家幹人『サムライとヤクザ』ちくま新書)
ゼミ研究旅行・ホノルル
皇學館大学・月例文化講座「コミュニケーション事典を作った経験から」
『日本経済新聞』夕刊「落語教室大入り、会話力けいこ」コメント
朝倉無声『此花/風俗図説』復刻版全3巻・解説(ゆまに書房)

『週刊現代』6月9日号 書評(浜美雪『師匠噺』河出書房新社)
日本経済新聞 書評(木下直之『わたしの城下町』筑摩書房)
『中日新聞』朝刊「ぶんぶん人類学」に紹介掲載
「好奇心の授業」(リクルート・進学ネット)
『皇學館大学文学部紀要』(45輯)「『駱駝之図』を読む―異国形象論に向けて」
北京「京劇、雑技等」研究調査

前門大街周辺にて
日本経済新聞 書評(倉田喜弘『芝居小屋と寄席の近代』岩波書店)
講演「人権講話 芸能はどこで生まれたか」(於、三重県立四日市商業高校)
歌舞伎学会 年間企画「歌舞伎の劇場」(4回研究セッション)
ヴィクトリア・ジャパンの劇場―劇場の異文化受容 [神山彰] 午後2時〜4時、文京学院大学B-506教室、南北線・東大前下車徒歩0分
瀬戸内の芝居小屋 [神田由築]
地方の劇場誌―歌舞伎劇場から映画館へ [児玉竜一] 午後2時〜4時、日本女子大学新泉山館大会議室、有楽町線・護国寺下車徒歩10分
歌舞伎劇場の諸条件―研究と実演と創作の立場から [鈴木英一] 午後2時〜4時、国立能楽堂大講義室、JR中央線・千駄ヶ谷下車徒歩5分
歌舞伎劇場研究の過去と現在―『大いなる小屋』から二十年 [服部幸雄 聞き手:川添裕] 午後2時〜4時、江戸東京博物館学習室1・2、JR総武線・両国下車徒歩3分
ゼミ研究旅行・ホノルル
『図書新聞』書評(坂入尚文『間道―見世物とテキヤの領域』新宿書房)
『伊勢人』NO.152コメント(いま、なぜ「ご当地検定」なのか)
講演セッション「ケータイのコミュニケーション」(みえアカデミックセミナー2006)
講演「江戸の大道芸」(六義園さつきまつり)
『検定お伊勢さん 公式テキストブック』(共著、伊勢商工会議所・伊勢文化舎)
「書きたいテーマ・出したい本 『日本文化とは何か』」(『出版ニュース』4月中旬号、出版ニュース社)
『週刊現代』4月1日号書評(中野翠『今夜も落語で眠りたい』文春新書)
台湾「布袋戯」研究調査

叙旧掌中劇場(叙旧茶飯劇場)の演芸より。川添が撮影
「『おばんざい』の京都」(『伊勢人』NO.149、伊勢文化舎)
「『いい味』がする都市ホノルル」(『伊勢人』NO.148、伊勢文化舎)
週刊新潮 コメント(「最後の蛇女」が初めて語る「見世物興行」50年)
日本経済新聞 書評(山本芳美『イレズミの世界』河出書房新社)
「クラシック・ホテルの日光」(『伊勢人』NO.147、伊勢文化舎)
ゼミ研究旅行・ホノルル
「江戸の見世物―浅草奥山を中心に 2」(『浅草寺』平成17年9月号、浅草寺教化部)
「横浜中華街という路地」(『伊勢人』NO.146、伊勢文化舎)
「江戸の見世物―浅草奥山を中心に 1」(『浅草寺』平成17年7・8月号、浅草寺教化部)
「上海・豫園でお茶をする」(『伊勢人』NO.145、伊勢文化舎)
海の博物館 特別展『貴・奇・快・怪 貝づくし』 出品・協力
四代目三遊亭小圓朝 襲名披露パーティ
「落語と神」(『続々 日本の神々』皇學館出版部)
『伊勢人』(伊勢文化舎) 「まわれ、まわれ、物見遊山」連載開始
さいたま市立博物館『江戸のパロディ』展 出品・協力
えびす大学講演「江戸の浅草奥山を歩く」
中国、上海・杭州ほか「雑技、水畔戯台」研究調査

上海豫園での元宵節(新春民俗芸術灯会)から。川添が撮影
共同通信社 書評(福井優子『観覧車物語―110年の歴史をめぐる』平凡社)
歌舞伎学会秋季大会(於、京都造形芸術大学)
民博・友の会講演「アラビアンナイトへの誘い3 江戸のラクダ見物―混淆する異界・イメージ・多文化」
「座卓卸商の父」(『木の文化と造形フォーラム』寄稿集)
板橋区・板橋グリーンカレッジ講演「遊歴するご隠居」
「藪内佐斗司・川添裕対談」(『アートトップ』200号、芸術新聞社)
ゼミ研究旅行・ホノルル
「インタビュー:見世物からサーカスへ」(『季刊 エス』8、飛鳥新社)
「珍芸の楽しみ―見世物探偵その後」(『グラフィケーション』134、富士ゼロックス)
国立民族学博物館『アラビアンナイト大博覧会』展・出品等協力
「江戸の見世物―浅草奥山を中心に」(『浅草寺佛教文化講座 第48集』)
共同通信社 書評(マイケル・マコビー『なぜイヤなやつほど出世するのか』土屋京子訳、講談社)
文化放送『吉田照美のやる気 MAN MAN』出演
朝日新聞 朝刊(三重総合版)「学びすと」コーナー紹介
エッセイ「ギネスの街」
「遠くて近い歌舞伎と見世物」『明治村だより』35号 / 2004年春号(博物館 明治村)
韓国「伝統芸能・民俗戯」研究調査旅行
『歴史学事典 11 宗教と学問』(6項目執筆、弘文堂)
『週刊ポスト』2月20日号書評(坂田春夫、塩野米松『啖呵こそ、わが稼業』)
『MONSOON』16号、服部幸雄氏との対談「東洋『曲芸』のエナジー」
『日本経済新聞』朝刊 「異国をつくる 十選」10回連載
2 「人形之内 唐天朝三美人」 世界の美人集合
3 「駱駝之図」 不思議な唐人風俗
4 「籠細工」 関羽が好きな江戸庶民
5 「十二候六枚続 三」 ゾウがいる山王祭のお練り
6 「大仕掛大千世界万国一覧」 機械仕掛けの大千世界
7 「朝比奈島遊び」 世界をまたにかける朝比奈
8 「七々不思議 西洋紙細工外国名所」 新旧混淆の七不思議
9 「丁髷姿の外国少年」 文化はつねに異国をつくる
10 「サムライ商会外観」 異国と自国の認識をめぐる「業」
『大見世物―江戸・明治の庶民娯楽』展 終了(たばこと塩の博物館)
たばこと塩の博物館・パネルディスカッション「見世物とはなにか」
たばこと塩の博物館・講演「見世物と私」
『大見世物―江戸・明治の庶民娯楽』展 開催(たばこと塩の博物館)
『見世物探偵が行く』(晶文社)
「庶民の楽しみと目黒 碑文谷の仁王さん」(『地域に学ぶ―身近な地域から「目黒学」を創る』めぐろシティカレッジ叢書3、二宮書店)
「立場のちがい」(『大法輪』11月号、大法輪閣)
板橋区・板橋グリーンカレッジ講演「遊歴するご隠居」
祝! クッツェーにノーベル文学賞
『落語の世界』第3冊「落語の空間」(編者および執筆、岩波書店)
「『横道』から江戸へ」(『月刊百科』2003年8月号、平凡社)
『落語の世界』第2冊「名人とは何か」(編者および執筆、岩波書店)
皇學館大学・人文学会研究例会「文政期の魅力―落語と見世物から」
『落語の世界』第1冊「落語の愉しみ」(編者および執筆、岩波書店)
「江戸の見世物 庶民の誰もが楽しんだエンターテインメント」(山本博文編『江戸東京博物館』小学館文庫)
皇學館大学・神道博物館講座 講演「落語と神」
『別冊太陽 見世物はおもしろい』(編者および執筆、平凡社)
朝日カルチャーセンター千葉 講演「江戸の見世物」
特別寄稿「伊勢と見世物」(『いせ文化』2号、伊勢市教育委員会)
被害にあいました。そのため、すべての仕事が大幅に遅れておりますが、
どうぞ悪しからずご諒承ください。(幸い古画古物等の資料は無事でした)
「盛り場の賑わい論―両国と浅草を中心に」(『観光文化』158号、財団法人 日本交通公社)
浅草寺 佛教文化講座「江戸の見世物―浅草奥山を中心に」
「見世物探偵が行く18(最終回) 島巡りの想像力」(『グラフィケーション』125、富士ゼロックス)
「『享保のゾウ』は日本人にどう迎えられたか」コメント
(『再現日本史』84、講談社)
「見世物探偵が行く17 猛獣への視線」(『グラフィケーション』
124、富士ゼロックス)
早稲田大学演劇博物館・展覧会関連講演「鳥熊芝居の背後」
皇學館大学・月例文化講座「盛り場の賑わい論―江戸の見世物・歌舞
伎・落語から」
「パノラマ大図解 浅草奥山」「見世物」(『ビジュアル・ワイド
江戸時代館』小学館)
「見世物データベース」が国立国会図書館 Dnavi に登録
世田谷区・コスモス会講演「浅草奥山を歩く」
「菊細工とはどんな娯楽だったのか」(『菊人形今昔』展カタログ、文京ふるさと歴史館)
名古屋市博物館『盛り場―祭り・見世物・大道芸』展・訪問見学
「見世物探偵が行く16 大道芸の地平」(『グラフィケーション』
123、富士ゼロックス)
板橋区・板橋グリーンカレッジ講演「遊歴するご隠居」
「見世物探偵が行く15 貝細工のネットワーク」(『グラフィケーシ
ョン』122、富士ゼロックス)
「毎週、伊勢参り」(『伊勢人』盛夏の号、No.128、伊勢文化舎)
「聞書きレクチャー この時代 江戸の庶民と『見世物』ブーム」
(『再現日本史』64、講談社)
「見世物探偵が行く14 川を歩く」(『グラフィケーション』121、
富士ゼロックス)
「見世物」(『情報学事典』弘文堂)
「見世物探偵が行く13 絶景かな、絶景かな」(『グラフィケーショ
ン』120、富士ゼロックス)
伊勢・皇學館大学文学部教授着任
「見世物探偵が行く12 サーカスと天翔るひとびと」(『グラフィケ
ーション』119、富士ゼロックス)
「パソコン編集執筆術3 ネット経由の方法とひろがり」(日本エデ
ィタースクール)
『出版界はどうなるのか―こ
こ10年の構造変化を検証する』(共著、日本エディタースクール出版部)
「江戸の見世物を楽しむ」(会報『えど友』5、江戸東京博物館友の
会)
「見世物探偵が行く11 つくりものは永遠に」(『グラフィケーショ
ン』118、富士ゼロックス)
「おくればせのPROとCON」(翻訳グループ牧人舎)
「パソコン編集執筆術2 猫がこわしたハードディスク」(日本エデ
ィタースクール)
板橋区・板橋グリーンカレッジ講演「遊歴するご隠居」
日本エディタースクール昼間部講義開始
江戸博友の会セミナー講演「江戸の見世物を楽しむ」
古河歴史博物館『病よ去れ―悪疫と呪術と医術』展・出品見学

明治大学リバティ・アカデミー講座「江戸東京─都市と遊び場の文化
史:見世物・小屋」
「書籍編集―企画立案を中心に」(『日中出版教育校際学術交流会論
文集』日本エディタースクール)
「見世物探偵が行く10 口上は面白い」(『グラフィケーション』
117、富士ゼロックス)
連載開始「パソコン編集執筆術1 はじめに」(日本エディタースク
ール)
『北海道新
聞』書評(吉川潮『本牧亭の鳶』新潮社)
演劇研究会9月例会発表「見世物における『水仕掛け』−水芸、水か
らくり、本水使用の仕掛けなど」
渋谷区立恵比寿社会教育館「江戸の遊び」講義
皇學館大学・芸能史集中講義(後半)
日本エディタースクール「パソコン企画編集コース」再開
演劇研究会8月例会発表「見世物における『水仕掛け』−水芸、水か
らくり、本水使用の仕掛けなど」
「見世物探偵が行く9 ベトナム水上人形」(『グラフィケーショ
ン』116、富士ゼロックス)
皇學館大学・芸能史集中講義(前半)
『歌舞伎―研究と批評』(27号)「勢州松坂 鳥屋熊吉 (上)」
目黒シティカレッジ「生活の中の庶民の楽しみ」講義
「見世物探偵が行く8 象たちとの旅路」(『グラフィケーション』
115、富士ゼロックス)
第38回藝能
史研究会大会発表「見世物研究と資料−朝倉無声『見世物研究』への対し
方をきっかけに」
「書評 森真一著『自己コントロールの檻』講談社選書メチエ」
(『皇學館論叢』34-1、皇學館大学人文学会)
世田谷市民大学「江戸の遊び」講義
「見世物探偵が行く7 古今無双の力持」(『グラフィケーション』
114、富士ゼロックス)
跡見学園女子大学・国文学科兼任講師出講
ベトナム水上人形劇調査旅行
第146回江戸東京フォーラム、「江戸の見世物」講演
「見世物探偵が行く6 伊勢の夕映え」(『グラフィケーション』
113、富士ゼロックス)
『パソコン編集執筆術』(仮題)書き下し開始
「見世物探偵が行く5 菊人形の秋」(『グラフィケーション』112、
富士ゼロックス)
伊勢・芸能資料調査
日本エディタースクール昼間部講義開始
「見世物探偵が行く4 曲馬は異国の風にのって」(『グラフィケー
ション』111、富士ゼロックス)
『見世物畸人伝』書き下し開始
文化放送『吉田照美のやる気 MAN MAN』生出演
日本エディタースクール「パソコン企画編集科」夏期集中講義
「見世物探偵が行く3 水芸の流れに」(『グラフィケーション』
110、富士ゼロックス)
『江戸の見世物』(岩波
新書)
「見世物探偵が行く2 らくだを探せ」(『グラフィケーション』
109、富士ゼロックス)
『北海道新聞』書評(鵜飼正樹『見世物稼業―安田里美一代記』新宿
書房)
「ギネスの街」(『IceTea』No3、Voyager Japan)
書き下ろし『江戸の見世物』脱稿
跡見学園女子大学・国文学科兼任講師出講
『グラフィケーション』(富士ゼロックス)「見世物探偵が行く」連載第1回
『藝能史研究』(148号)「見世物をどう理解するか―近世後期の興
行件数と見世物絵から」
国立劇場3月新派公演『滝の白糸』パンフ「滝の白糸の背後―水芸と
見世物の文脈」
日本エディタースクール「パソコン企画編集科」講師出講
『北海道新聞』書評(鵜飼正樹+北村皆雄+上島敏昭編著『見世物小
屋の文化誌』新宿書房)
Editor's レファレンスのコーナー稼
働
歌舞伎学会秋季大会・研究発表「勢州松坂 鳥屋熊吉」
『芸能懇話』のコーナー稼働
『人文学と情報処理』23号「デジタル百科の未来」(勉誠出版)
『北海道新聞』書評(矢野誠一著『三遊亭圓朝の明治』文春新書)
『北海道新聞』書評(渡辺保著『歌右衛門伝説』新潮社)
第36回藝能史研究会大会・研究発表「見世物の実相とその享受−見世
物絵を素材として」
『江戸の見世物』書き下し開始
『北海道新聞』書評(石井明著『落語病草紙』創樹社)
跡見学園女子大学・国文学科兼任講師出講
『浮世絵芸術』(131号)「『見世物絵』とその出版の諸相」
イギリス・サーカス資料調査
季刊『自然と文化』(59号)「見世物研究家・列伝」
検索仕様をもたせた見世物データベース
稼働
『産経新聞』(夕刊、大阪本社版)「見世物は何処へいく−復権への道を探る」
『北海道新聞』書評(永井啓夫著『新版 三遊亭円朝』青蛙房)
『電子図書館はどうなる』
(共著、石川徹也編、勉誠出版)
ばれんの会ページ稼働
『北海道新聞』書評(渡辺保著『芸の秘密』角川書店)
国際浮世絵学会創立大会・研究発表「『見世物絵』とその出版の諸
相」
『朝日新聞』(夕刊)「私空間」4回連載
『本とコンピュータ』(98秋号)「見世物データベースは300年の時
空を超えて」
共同通信社「曲芸が生きている世界−日中子ども『雑技』考」
『日本経済新聞』(朝刊)「見世物絵、読む江戸娯楽」