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西鶴と浮世草子研究5 芸能

笠間書院


 
 
 
 
 編=原道生、河合眞澄、倉員正江
 2011年6月20日刊
 四六判 364ページ
 本体定価2,500円 笠間書院
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[目次]

●特集座談会●
身体芸能と西鶴・浮世草子の時代――歌舞伎、人形浄瑠璃、見世物、諸芸の視点から
                 …………原道生・川添裕・河合眞澄・倉員正江  14〜78
(見出し詳細)
取り上げる「芸能」の範囲と話の進め方    浮世草子時代の演劇の流れ――その前史
西鶴と貞享期の演劇    西鶴の死から近松の死まで    享保十年代以降の上方演劇略史
前期と後期の見世物の違い――「身体性」の問題    手持ちの絵画資料にみる見世物・諸芸
浮世草子などにみる見世物    歌舞伎と軽業    立役の軽業    身体芸のユニオン
軽業と芝居の融合    諸芸のひろがりと分類    どこまで大衆的といえるのか
芸能の享受者としての女性    西鶴と役者のおつきあい    歌舞伎作者の実態とは
評判記の合評形式    役者評判記で仕掛ける"スター誕生"    南嶺の劇書の意味とは
歌舞伎そのままと歌舞伎離れ    都市の情景としての見世物    略年表

 

●エッセイ●
市川家の子役――市川九蔵と升五郎…………武藤純子  79

スピードと社会、そして身体…………川添裕  84

興行の側面からみたジャワ大衆芸能――芸能の通文化的研究をめざして…………青木武信  91

元禄期の人形芝居…………田中純  209

おさん茂兵衛を訪ねて…………竹本千歳大夫  213

 

●特集論文●
竹田からくりの演目と分類…………山田和人  98

『好色世話絵づくし』の紹介…………浅野秀剛  122

役者評判記にみる旅芝居――「塩を踏む」若旦那…………神田由築  152

八文字屋本『陳扮漢』と浄瑠璃・歌舞伎…………北川博子  165

昔の芝居を今見るごとし――柳亭種彦の合巻における歌舞伎の再現…………佐藤至子  179

『風流三国志』今川平治・『風流曲三味線』おらん殺害――浮世草子研究会輪講追補…………長谷川強  195

 

●そのほか●
浮世草子の芸能関連挿絵をどう読むか: 付録CD解説の試み…………倉員正江  200

研究史を知る: 西鶴の実像…………矢野公和  220
研究史を知る: 北条団水…………水谷隆之  224
研究史を知る: 秋成の浮世草子…………近衛典子  229

書評: 畑中千晶著『鏡にうつった西鶴――翻訳から新たな読みへ』…………ダニエル・ストリューブ  236
書評: 広嶋進著『西鶴新解――色恋と武道の世界』…………大久保順子  241
書評: 長谷川強著『近世文学考』…………神谷勝広  246
紹介: 『浮世草子研究資料叢書』全7巻…………杉本和寛  251

青山学院大学図書館蔵『八文字屋本』複写文献一覧…………藤川雅恵編  255
西鶴・浮世草子研究文献目録(稿)[平成8〜14年]…………篠原進編  261
西鶴と浮世草子最新文献ガイド[平成20・21年版]…………佐伯孝弘・杉本和寛・菊池庸介・水谷隆之編  293

アメリカ合衆国における西鶴研究…………デイヴィッド・アサートン  355

研究誌、あるいは研究メディアの未来…………木越治・飯倉洋一・川平敏文・染谷智幸・倉員正江・篠原進  346

執筆者プロフィール  360

 

●付録CD●
浮世草子の芸能関連挿絵集成
役者評判記に見る歌舞伎の軽業挿絵集成