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たばこと塩の博物館 《開館25周年記念特別展》

大見世物―江戸・明治の庶民娯楽』


渋谷のたばこと塩の博物館で2003年11月1日から12月14日までおこなわれた『大見世物』展の紹介です。テーマとしても、見世物資料の展示規模でも、史上空前の展覧会であり、関連イベントも多数おこなわれて好評裡に終了しました。上島敏昭氏らの浅草雑芸団にお願いした会場内の「口上」が出色で、観客の反応も良く、口上話芸の重要さを再確認しました。
※なお、『朝日新聞』(12月11日夕刊)で高階秀爾氏が2003年の展覧会ベスト3のひとつにあげてくれました。

展覧会図録 (カタログ) のページへ   たばこと塩の博物館の紹介アーカイブ


たばこと塩の博物館『大見世物』チラシ画像 表 124K

 

期間、場所:
2003年11月1日(土)から12月14日(日)
渋谷、たばこと塩の博物館
〒150-0041 東京都渋谷区神南1-16-8(渋谷駅から徒歩10分、公園通りパルコ先) Tel.03-3476-2041

趣旨:
「見世物」というと、多くの人はちょっとマイナーで、怪しげなイメージを持たれていることでしょう。しかし、江戸時代の見世物は、庶民が好んだ娯楽であり、内容・規模ともに現在の各種興行を凌駕するものも少なくありませんでした。見世物の盛況ぶりは、さまざまな形で記録され、そこから当時の世相・文化・視点(まなざし)・風潮を伺い知ることが可能です。この企画では、江戸浅草寺周辺と両国で行われたものを中心に、化政期以降の主な見世物を再現も含め紹介します。その実態を知っていただき、マイナーイメージを払拭していただきたいと思います。都市部では四六時中、娯楽に満ちあふれている現在、その娯楽の原点を覗いてみるのも意味あることではないでしょうか? 江戸開府400年にあたる本年、江戸の人々が楽しんだ、見世物の面白さをご覧いただきたいと思います。(同館の趣旨説明より)

主催、後援、協力:
主催:たばこと塩の博物館
後援:江戸開府四〇〇年事業推進協議会、NHKプロモーション
協力:イワサキ・ビーアイ、面六

展示企画委員:
川添 裕 (日本文化史・メディア研究、皇學館大学教授)
木下直之 (美術史・文化資源学、東京大学助教授)
福原敏男 (日本文化史・祭礼研究、日本女子大学助教授)
半田昌之 (たばこと塩の博物館学芸課長)
岩崎均史 (たばこと塩の博物館主任学芸員)
湯浅淑子 (たばこと塩の博物館学芸員)

展示関連イベント:毎週土日及び祝日、適宜開催
『大道芸の開催』
  会場:博物館前庭 演者:上島敏昭と浅草雑芸団
『口上(案内)の実演』
  会場:1階エントランスホール、4階特別展示室 演者:上島敏昭と浅草雑芸団

展示関連講演会:いずれも14:00〜 1階視聴覚ホールにて開催
11月9日(日)
  「博物館で開催する見世物展」 講師:岩崎均史
  「浅草寺境内図にみる小屋掛分布」 講師:湯浅淑子
11月16日(日)
  「見世物と私」 講師:川添 裕
11月29日(土)
  「祭礼・年中行事・造物」 講師:福原敏男
11月30日(日)
  パネルデイスカッション「見世物とはなにか」
    講師:川添 裕
       木下直之
       福原敏男
       西田敬一 (NPO法人 国際サーカス村協会代表理事)
       湯浅淑子
       司会:岩崎均史
12月6日(土)
  「明治の祝祭と造物」 講師:木下直之
12月13日(土)
  「見世物小屋の文化史」 講師:鵜飼正樹 (京都文教大学助教授)