松旭斎天勝

川添裕


この原稿は、山川出版社から刊行の『日本史広辞典』(1997)に川添が執筆している原稿です。以下、本文。[この松旭斎天勝の項目は訂正バージョンになっています]
しょうきょくさいてんかつ 松旭斎天勝
1886.5.21〜1944.11.11 明治後期〜昭和前期の女流奇術師。東京都出身。本名は、はじめ中井かつ、のち結婚して野呂かつ、再婚して没するまで金澤かつ。一八九五(明治28)年に松旭斎天一に弟子入りし、翌年初舞台を踏み、日本各地の劇場や米欧への長期巡業に伴われた。天性の素質と美貌によって一座の花形となり、師の引退後は二十代で一座を結成、内外で人気を博した。全盛期には百名を越える座員を擁し、レビュー風の豪華な演出も交えて、バラエティ豊かな演目で観客を魅了した。一九三四(昭和9)年に引退を表明。姪が二代目を継いだ。

 

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『日本史広辞典』
ISBN4-634-62010-3

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